今日は遅くなりましたが、吉和神楽競演大会の新舞の部の紹介です。
こちらが新舞の部優勝の『琴庄神楽団』(北広島町)による『義経平氏追討』
『琴庄神楽団』は、北広島町(旧豊平町)の中心に位置する庄原八幡神社と琴谷天日神社を守護神とし崇拝し、昭和48年神楽同好会が発足。町内の神楽団より八調子、六調子の神楽を習い奉納してきました。その後高宮町町の神楽団から神楽を習い昭和60年に琴庄神楽団は発足されました。
あらすじ、源氏平家の最後の決戦が壇ノ浦で行われ、平家一門は源義経・武蔵坊弁慶により、一族皆、海に身を投じて亡びた。その時の総大将、平友盛は、その恨みを晴らすべく亡霊となる。その後、後白河法皇の策により、義経と兄頼朝は不仲になり、頼朝はついに義経追討の兵をあげる。
義経は兄頼朝との戦いを避ける為、都落ちを決意するが、その途中で義経に災いをかけようとする知盛の亡霊が現れる。しかし、日頃から信心する石清水八幡の御加護と弁慶の唱える法華経の御功徳によって知盛の亡霊をみごと昇天させるのでした。
『義経平氏追討』はじめて鑑賞しましたが、ストーリも舞も観客を惹きつける印象に残る神楽舞でした。
こちらが新舞の部準優勝『大森神楽団』(佐伯区湯来町)による『戻り橋』
『大森神楽団』は、広島市佐伯区湯来町、大森八幡神社を氏神社として、現在まで百数十年の歴史を持つ神楽団です。長く『十二神祇』という神楽を伝承していましたが、団員の高齢化、後継者の減少に対応するため、平成6年から矢上系山県舞、平成7年からは阿須那系高田舞を導入されました。現在は団員も増え活気溢れる神楽団へと成長されています。
あらすじは、平安時代中期、京の都一条戻り橋辺りに夜な夜な鬼が現れては、庶民を苦しめていました。源頼光は四天王の一人渡部綱に鬼退治を命じます。渡部綱は戻り橋付近で1人の女性から五条大宮まで連れて行って欲しいと頼まれ、五条に向かおうとした時、女性は鬼へと姿を変え渡部綱に襲いかかりました。大激闘の末鬼の左腕を切り取り、鬼は大江山に逃げ帰っていくという物語です。
後に羅生門、大江山へと続く大江山三段返しの最初の話だそうですよ。
煌びやかな衣装と躍動感ある神楽舞を来場者の皆様も堪能され、春選抜第9回吉和神楽競演大会は幕を閉じました。
来年度、第10回吉和神楽競演大会の開催は、2010年4月24日(土)に予定されていますので、また来年度もお楽しみに・・・
次回は、吉和地域のこれからの行事を紹介しまーす。