続いて開かれた「ぽっぽカード加盟店広島県大会」では、
最初に広島県商工会連合会地域振興課の津川課長がぽっぽカードの現状と課題を説明。
津川課長は10周年記念統一イベントの実施状況など昨年度の事業報告をした後、
加盟店数が昨年以降減少に転じて、
特に今年度(10月末までの数値)は発行・回収ポイントがともに大きく減少したことなどを報告。
その課題解決に向けて、合併商工会の未加入地区を中心に加入促進を行い、
利用できる加盟店を増やすことで消費者の利便性向上に取り組む意欲を示しました。
事業の現状、課題について説明する津川課長
さらに、中国新聞の地域ポータルサイト“ちゅーピーモール”にぽっぽカード会専用ページを設け、
加盟店情報の収集や提供を行って、ぽっぽカード普及促進のための周知活動を
新たに展開することを伝えました。
その後、“販促工学研究会”の吉村照康主任研究員をコーディネーターに迎え、
“わが店のポイントサービス”をテーマにパネルディスカッションを開催。
“大柿町サービス店会”の重長英司会長、
“あしなぽっぽカード会”の坂本久典副会長、
“総領町サービス店会”の原佳奈子会長の3氏がパネラーとして参加し、
各カード会の事業活動などを紹介しました。
カード事業のあり方などについて意見交換した
最初に吉村主任研究員がカード事業のあり方について、
「考えることはいかにポイントを発行し、いかにポイントを回収するかしかない」と提言し、
そのための工夫や努力が必要だと参加者に訴えました。
それに続いて各パネラーが、「中元商戦期の8月、年末商戦期の12月に5倍出し」(重長会長)、
「会では年1回3倍出し。個人で週2日5倍出し」(坂本副会長)、
「月に1回は倍出しを行い、年に5日程度3倍出しする」(原会長)
と来店購入とポイント発行を促す独自策を披露。
ポイント回収の仕掛けについては、「日帰り旅行を実施」(重長会長、坂本副会長)、
「500円交換を600円交換で」(原会長)とそれぞれの工夫を紹介。
パネラーが独自の事業活動などを詳しく報告
パネラーの話を受けて吉村主任研究員は、独自の発行・回収戦略に加えて、
「来店者にカードを持っているか必ず聞くこと」
「自店で使ってもらうよう働きかけること」
「半端なカードは無価値で、1枚1枚満点にしてもらうこと」
の3つの周知を図ることも個店レベルで行うべき重要な戦略だと参加者に呼びかけました。
参加者の気持ちを鼓舞した吉村主任研究員
吉村主任研究員は最後に、「カード会への加盟が増えれば、地域商業者の組織力は確実に強化される。
ぽっぽカードは県内各所で使えるメリットをうたい、多くの商業者を誘ってあげて」と声高に訴えて、
パネルディスカッションのまとめとしました。
●お問い合わせ/広島県商工会連合会 TEL(082)247-0221
※“ぽっぽカード”とは…
広島県商工会連合会が“商工会広域カード事業”として、
主に中山間地域の商業振興や地域購買力の向上などを目的に行うポイントカード事業。
平成9年9月に県内19商工会309店舗でスタートし、
本年10月末現在、県内34商工会496店舗にカードネットワークが拡大。
県内すべての加盟店で利用できる共通広域カードとして、多くの消費者に利用されています。
1枚あると何かとお得。特産満載ぽっぽカード ひろしま夢ぷらざでも加入の申し込みを受付中
「ぽっぽカード加盟店広島県大会」については、
広島県商工会連合会公式ホームページ
でさらに詳しく紹介しています。