広島県内の中小企業者による農商工連携の取り組みを支援する
「平成20年度農商工連携塾」が14日、
西区草津新町中小企業大学校広島校で開かれました。


農商工連携に向けた取り組みや法認定の促進を図ることを目的に開かれたもので、
独立行政法人中小企業基盤整備機構の協力で、
広島県商工会連合会地域力連携拠点事業支援センターが開催。
農商工連携塾には県内の中小企業者など12人が参加。
農商工連携に意欲的に取り組もうとする参加者たちが
グループワークを活用した実践型の講義を受講しました

農商工連携に前向きな参加者たちが集まった


農商工連携塾は計3日間の短期集中講座で、14日は2回目の講義。
参加者たちは1回目の講義で農商工連携の施策、制度概要を学び、
もち麦と瀬戸内沿岸の食材を使った健康志向のパン“瀬戸内地ぱん”の生産と販路拡大事業で
農商工連携事業計画の第一回認定企業に選ばれた
“株式会社紫萌堂福山市川口町
岡田吉弘代表から事業を成功に導くための考え方、事業を成功させるための秘訣を聞きました。
さらに、事業計画を策定するための具体的なポイントについても学びました。

講師は中国地域活性化事務局の矢村弘道氏


2回目は、“事業計画の立て方と検証”をテーマにした講義を開催
参加者たちは前回学んだことをヒントに、『農商工連携88選』に選定された
“農村女性の手作りケチャップから地域おこし”の取り組み事例を教材にして
グループディスカッションで事業計画作りに取り組みました


参考にした取り組み事例は、岐阜県郡上市にある“株式会社明宝レディース”
『農村女性が中心となって、地域特産の夏秋トマトの規格外品を使った
手作りトマトケチャップを製造・販売する』
というもの。


4人ずつ計3班に分かれた参加者たちは、
明宝レディースが置かれた市場の環境や業界の動向をインプットし、競合動向を把握した上で、
自分たちが参入するのであれば、どう事業を展開していくべきか
と思いを共有しながら事業コンセプトの立案に着手

それぞれのグループが思いを一つにして、自分たちならどう事業展開するかを真剣に考えた


各班、頭を悩ませながら自分たちが展開しようとする事業をSWOTで分析し、
事業の戦略やシナリオを整理。
最後に各班の代表者がまとめを発表し、
「“手作り・安心安全・もったいない”をキーワードに“母親の味”としてケチャップを売り出す
観光地が近いのでトマトの加工体験ができる参加型教室を開く
そのまま食べられる新感覚を実現しストーリー性を加えることで消費者マスコミに訴求する
などのユニークな案が披露されました。

代表者がまとめを披露し、本県連のウェスト研修生(左写真。呉広域のジョンさん命名)も発表


代表者のプレゼンテーションに対して、参加者からさまざまな質問や意見が寄せられました。
参加者たちは活発な意見交換を通じて事業コンセプトのブラッシュアップを行うなど、
事業計画策定の難しさも大いに実感したようでした。

 発表後に活発な意見交換を行う参加者たち


参加者たちは今月25日(火)に3回目の講義を受講し、
この日立案、検証した計画を事業計画書に落とし込む作業を実践。
でき上がった計画の要点を発表して今回の農商工連携塾を締めくくり
修了証を受け取ることになっています


●お問い合わせ/広島県商工会連合会 TEL(082)247-0221


広島県商工会連合会地域力連携拠点事業支援センターの「農商工連携塾」については、
広島県商工会連合会公式ホームページ でさらに詳しく紹介しています。
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