安佐南区祗園にある中世武田氏の拠点、
武田山の保全活動に取り組むボランティアグループ
“プロジェクト武田山”が今月8日(日)、
広島経済大学6号館で
「第5回武田山フォーラム2008」を開催します。
武田一族の研究家を講師に招き、
安芸国守護職だった武田家の歴史について学ぶシンポジウムで、
プロジェクト武田山では市民多数の参加を呼びかけています。
歴史に興味ある人なら誰でも参加でき、無料
武田山を地域の魅力ある資源として保全、
活用する活動を行うプロジェクト武田山が、
歴史を学ぶことで武田山への関心をより深めてもらおうと企画。
「中世・安芸の支配者 武田家の300年」をテーマに、
山梨郷土研究会会員の高野賢彦氏が講演を行います。
常陸の国を発祥とし、甲斐、安芸、若狭へと移る武田一族の歴史や
その系譜についての調査結果などを報告することになっています。
過去に開催された武田山フォーラムの様子
武田山は、安佐南区祗園にある標高410.9mの山。
山の名は、安芸国の守護職にあった武田氏にちなんだものとされ、
一帯は戦国期に毛利氏が広島に本拠を移して城下町を築くまで、
安芸国の政治や経済の中心地として繁栄しました。
現在は、歴史を訪ねながら自然を楽しむハイキングコースとして
親しまれ、年間4万人が足を運ぶ人気のスポットとなっています。
山頂からは広島の街並みと瀬戸内海を一望
プロジェクト武田山は、地元の団体や森林関係者などが協力し、
平成15年(2003年)10月に設立したボランティアグループ。
長年埋もれていた武田山の文化財や史跡の掘り起こしと、
その活用による地域の活性化を目的に、
武田山の遊歩道づくりや景観整備作業、
里山保全の意義や武田山の歴史を知ってもらうための環境、
歴史をテーマにしたセミナー開催など幅広い活動を行っています。
例年、桜の時期には野外コンサートを開き、
世代間交流の場づくりにも積極的に取り組んでいます。
遊歩道づくりに汗を流す桑本義弘商工会長
過去に行われた武田山さくらコンサートの様子
さらに、プロジェクト武田山の事務局がある祗園町商工会では、
今年度の「地域資源∞全国展開プロジェクト」で
武田山を地域資源として生かし、
地域連携によるまちおこし事業を計画。
“武田山のお殿様”をキャッチフレーズに
地域一体となった誘客促進PR戦略を展開し、
全国に武田山の魅力を発信する事業に取り組むことにしています。
当日は開演に先がけて、祗園町商工会女性部を中心につくる
“祗園音頭保存会”による祗園音頭の披露があります。
今年のフラワーフェスティバルでも披露した
参加費は無料。事前申し込みは不要です。
当日直接会場にお越しください。
開演は午後1時30分から(午後12時30分開場)。
みなさんもお気軽にご参加ください。
問/祗園町商工会 TEL(082)875-3476
「第5回武田山フォーラム2008」については、
広島県商工会連合会公式ホームページ
で詳しく紹介しています。