今年度の「全国展開プロジェクト」で、
クラシックによるまちおこしをめざしている庄原市の備北商工会の
「備北シンフォニー事業」の参画事業所が、
自社養殖のヤマメを使った新商品“山女の甘露煮”を
山女の甘露煮を開発したのは、
同市比和町でヤマメ養殖業と民宿業を営む“柏和屋”。
柏和屋は昨年9月から備北シンフォニー事業に参加して、
1日に午前と午後の2時間ずつ、
ヤマメにクラシック音楽を聴かせてきました。
そのクラシックを聴かせたヤマメをもっと広く知ってもらおうと、
柏和屋女将、小田晴恵さんは初めての商品開発に挑戦しました。
山女の甘露煮は、醤油、お酒、味醂、ざらめなどを煮立てた中に、
下焼きしたヤマメを入れて
約5、6時間かけてじっくりと煮詰めて作った商品。
余計な調味料や添加物などは一切使わない、
まさに安心・安全な“田舎のおふくろの味”で、
素朴さのなかにも上品な風味があります。
備北商工会では山女の甘露煮を、
“備北シンフォニーブランド”に追加認定。
来月5日(火)から東京有明の東京ビッグサイトで始まる
「第65回東京インターナショナル・ギフト・ショー」に出品し、
販路の拡大を図ることにしています。
備北シンフォニー事業には、約50の会員事業所が参加。
田畑で栽培する農作物、
牛舎で飼育する牛に直接クラシックを聴かせたり、
食品の製造や加工の過程でクラシックを流したりしています。
これまでに、クラシック米、クラシック牛乳、
クラシックりんごなどのユニークな商品が数多く開発されました。
りんご園にクラシックが響き渡る
さらに備北商工会では、
備北の自然を満喫しながらクラシックコンサートを鑑賞する
「日帰りモニターツアー」を4回にわたって催し、
都市と農村の交流を図る観光開発事業にも取り組んできました。
弦楽四重奏を聴きながら豪華なランチ
その事業成果を東京ギフトショーで、
みなさんの前に披露します。
ぜひご期待ください。
山女の甘露煮については、
広島県商工会連合会の公式ホームページでもご紹介しています。
http://www.active-hiroshima.jp/