西の湖の自然

  ヨシ(葦)に癒され ヨシ(葭)に満たされ ヨシ(善)に食すyosikiri2

琵琶湖の内湖 西の湖には全国にも例がない広いヨシ原が続いています。そのヨシは水質の浄化作用があり水辺の環境を守りながら、人とくらしを結び四季折々に美しい景観を楽しませてくれます。

私達は環境をも意識した食文化も考え、昔、厄除けの力があるともいわれ、神事やいろいろなかたちで使われていたヨシを近年、生活習慣の変化で失われつつあった風味や味覚を継承していこうとヨシの取組みを進めています。

5月のヨシ緑の葉を一年中その緑を保ち、その葉を皮に使って『ヨシちまき』『ヨシだんご』『ヨシおこわ』を試作販売してきました。

現在、一年中緑のヨシの葉を使った商品販売をすることができる様になり、又、水質保全の環境問題を起点にヨシの効用が見直されている中でヨシの新芽を緑茶と変わらない美しいグリーン色のヨシを抹茶状に完成することができました。そのヨシの抹茶の成分分析を行い、健康食品にならないか 又 ヨシの抹茶の粉末が他の食材として活用できないか検討を重ねています。yosikiri1

ヨシの成長はエネルギーを、ヨシの景観は観光客の方々にやすらぎや癒しの気持ちにさせてくれます。私達はその観光客の方々におもてなしの心とヨシの風味と味覚を提供していきます。

ヨシの活用が持続可能な循環型の暮らしのモデルケースとなるよう、大切な宝物としてヨシを守っていきたいと思います。

16年度ヨシの青葉をヨシ粉末に加工することが可能となり、専門機関にて成分分析を行い、ビタミンCを多く含んでいることも判明し、年度末にはヨシ粉末も「ヨシみどり」の名称にて商標登録することが出来ました。

「ヨシみどり」を利用した新たな商品も、ヨシ茶・ヨシだんご・ヨシゼリー・ヨシせんべい・ヨシジェラード等を開発し、昨年度のびわ湖環境ビジネスメッセにも安土町商工会ブース内にて出展し、「環境こだわり県」にふさわしいビジネス交流会にてアンケートを実施、ヨシの食の利用について評価を得ました。

町内イベント時はもちろん、観音正寺での販売や町内弁当での採用等、地域においても今後の展開に大きな期待をされています。

製造段階でのレベルアップも含め、町内空き施設での販売場所・販売方法を考え、あづちのこだわり特産品として、地域活性化の中心となるよう事業展開していきます。

安土西の湖 ヨシ茶の効用yosikiri4

分析結果 財団法人日本食品分析センター

   分析試験項目               結果

総アスコルビン酸(総ビタミンC)・・・・・・177mg/100g

オレイン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.04g/100g

リノール酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.43g/100g

ビタミンCの多い食品との比較

パセリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・200mg/100g 

ヨシみどり(ヨシの粉末)・・・177mg/100g

ブロツコリー ・・・・・・・・・・・・160mg/100g

抹茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・60mg/100gyosikiri3

効能

①ビタミンC

老化防止作用、風邪、ガンになりにくいです。

②オレイン酸・リノール酸

不飽脂肪酸を代表するもので血圧を下げる作用があります。