地域振興策、「駅前と文芸の郷」活性化

玄関口であるJR安土駅前と、安土山周辺文芸の郷の活性化に向けた、既存施設活用策について取り組んでいます。ekimae1

◆地域資源の再活用に挑戦し、「味の楽市館」(JR安土駅前)を町から譲渡を受け、自立へのモデル事業としてはもちろん、まちづくり事業の中核として位置づけ、商工会にて独自の運営をしています。同時に、旧観光案内所施設を「安土ぶらんど館」として再オープン運営、観光ボランティアガイド協会の事務所としての提供と、観光協会との連携を強化すべく利用策を検討中です。

◆安土山周辺の景観保全と、文芸の郷施設の指定管理者制度への対応

史跡の保全と活用に向けた住民への啓発活動、並びに地域の文化歴史施設である「文芸の郷」の活性化への取組みを始めており、管理していく事業団との連携を含め、安土城・観音寺城両史跡との地域一体となった展開に着手しています。 

文芸の郷:幻の安土城の天主部分の原寸大復元建築を展示するドーム「信長の館」、音楽・演劇など文化的な活動に幅bunngei1
広く利用できる「文芸セミナリヨ」、多目的ホールとして1000人以上を収容する総合体育館「あづちマリエート」からなる複合施設。また県立安土城考古博物館と県立安土城郭調査研究所が併設され、国内でも例を見ない一大文化歴史ゾーンを形成



特産品開発

地域の特長を最大に活かす取組みとして大きな成果を上げているのが、商工会女性部特産品開発グループからスタートした「よしきりの会」の「西の湖ヨシ」を中心とする環境関連製品です。

数年前から西の湖に生息するヨシの若葉を利用して、水郷地帯に古くから伝わるちまきを安土町の特産品にしようと取り組みが始め、「ヨシちまき」「ヨシみどり」の商標登録、関連する新たなヨシ食材(ヨシ茶・ヨシジェラード等数種類)を開発し、町内の弁当レストランでも採用されています。yosikiri1

びわ湖環境ビジネスメッセへの出展、地域の環境保全NPOとの環境コミュニティ・ビジネスモデル事業も協働で実施し、着実な評価も得ており、全国でも例のない広いヨシ原が広がる西の湖の景観を守りながら、製造・販売両面のレベルアップも含め、あづちのこだわり特産品として、地域活性化の中心となるよう事業展開していきます。


新たな観光振興

一方で従来からの地域課題を解決する手段として、町と協働にて「安土観光ネットワーク」を組織化し、具体的連携を始めています。関係団体が協働にて新鮮で魅力ある地域情報を積極的発信することで、来訪者満足度の向上と地域への集客を狙い、地域の情報ステーションとして地域の活性化の中心となるべく取り組んでいます。

今後、各団体が連携・協働にて来訪者の誘致を促進する事業を作り上げ、観光振興に効果的な新しいイベントの創出を検討実施し、来訪者のニーズを踏まえた上で、地域各種団体と住民の協力を得ながら、貴重な歴史資産の保存と地域の農業・産業や特産品とを結び付け、新たなオリジナル商品の開発・販売を計画していきます。kanninnji1

春の「信長安土城跡」・「文芸の郷」一帯を中心とした「あづち信長春まつり」、秋の「佐々木六角観音寺城跡」・「奥石神社・石寺」を中心とした「老蘇観音寺秋まつり」、年間通じての、安土駅から西の湖(常の浜・豊浦港)安土城跡外堀から文芸の郷までの「湖川の街道・うみのみち」構想を中心に、各種団体との連携・協働にて「行政と住民協働まちづくり」の新たな組織づくり、観光物産振興のまちづくりを進めていきます。