荒川贄川地区の日向下郷熊野神社には、"御殿ささら"とういう獅子舞があります。"御殿ささら"とは戦国時代熊倉城主、長尾景春に召され城内で舞ったことから、その由来が来ています。特色は、"雄獅子"、"雌獅子"、"子獅子"、"笛方"、"歌方"、"花笠"などから構成され、三頭の獅子が"五つ紋"の紋付袴の白足袋で舞うところにあります。



毎年10月9日に地区内の宮参りを済ませた後、神社で奉納舞が行われます。その様子を見てきました。



日向下郷熊野神社。細い坂を上がったところにあります。



今日の舞は8種類です。"宮参り"、"祭典終了後一つまり"、"ヒーヒー"、"笹掛り"、"足引き"、"首振り"、"一つまり"、"三つまり"。役に応じて、小学生や中学生も舞います。



花笠役がかぶります。



これから"ヒーヒー"という舞の始まりです。三頭の獅子役は小学1、2年生の子供たち。獅子舞のため、今日は学校もお休みです。



大人たちに着せてもらいます。



じゃーん。3人の子供たち、獅子が揃いました。



さあ、出番です。頑張って





位置につきました。これから始まりです。



もともと、この獅子の頭は左甚五郎作と言われています。日光東照宮の"眠り猫"、秩父神社の"つなぎの龍"を作った伝説職人の作です。しかし残念ながら、大正7年の下郷の大火でこの獅子の頭は消失してしまいました。残っていれば、かなりの価値あるものです。



昭和6年、地区住民の手で新たに獅子の頭が作られました。現在はそれを使っています。日向獅子舞保存会や住民の皆さんが、この伝統ある獅子舞を受け継いでいます。