妊娠28週
5/30:通院11回目(妊婦健診⑥)
28w3dでの受診。
2週間ぶりのこの日の健診でいつも通りお腹からのエコーをしてもらったところ、先生が頭や背骨の長さを測ったあとにやたらと心臓をじっくり見ていることに気付く。
何往復もして、血流を示すカラーモードにして(この先生は普段はしない)、何度も何度も。
「うーん、見えないなあー」と言いながら。
「大丈夫ですか??」と私。
「うん。赤ちゃん動きまくってるねー」と先生。
「こんなに動いて臍の緒とか大丈夫なんですか?」と聞くと先生が臍の緒を見せてくれて、「立派な臍の緒だから大丈夫。立派だねー。ここまで太いと、どんなに動いても絡まるとか潰れるとかはほぼないと思うよ。」と。
そしてまた心臓を見る。
「うーーーん、よし、わかった!
ちょっとよく見えないから、来週もう一度、心臓のエコーだけしたいんだけど来れる?」と先生。
一度服を着て席に着く。
「大丈夫なんでしょうか??」
「うん、2週間前の前回はちゃんと見えていた心臓の4つの部屋が今回は背骨に隠れたりして見づらくて。
心臓は28w〜30wの間によく見ておかないと、これから赤ちゃんが大きくなったら見えなくなる可能性もあるから今ちゃんと見ておきたい。
赤ちゃんは今逆子だからね、それもあって見づらい。
あと1時間後にもう一度見てもいいんだけど、こーゆう時って体制がほとんど変わらないからきっと同じなんだよね。
だから来週、心臓だけ見ましょう。
あ、でも心配しすぎないで。僕が細かいだけなの。」
と。
「はい…って、心配しちゃいますけど…大丈夫なんでしょーか」
「うん、まだわからないけど僕がハッキリ見たいの。これで万が一何かあれば北大に紹介状を書いてじっくり心臓のエコーを見ることになるんだけど、今はまだそのレベルではない。だから気にしすぎないで過ごして。」
…って。
………。
めっっちゃ気にするわーー
その後助産師面談があり、電子カルテを間近で見られるので見たところ、
「強い左軸偏位、ASDに見える」と書いてあった。
すぐググる。
左軸偏位は私も健康診断の心電図で2年に1回くらい「移行帯右偏位」と書かれるのでなんとなくわかる。
でも
「強い」って書かれると気になるよね…
そしてASDは心房に穴が空いていることらしい。
この程度がどれくらいかわからない。
たしか甥っ子ちゃんも早産で穴が空いていたけど自然に閉じたと言っていたので、その場合が多いことは知っていた。
でも今の段階でわかるってどーゆうこと
不安でしかない
恥ずかしながら、
この時初めて、
「健康に産まれて来てくれたらそれだけで良い」ということを、身を以て実感したがする。
それまでは
本当の意味では
全然よくわかっていなかった…。
息子の時の妊娠経過が超順調で、
産まれてからも全然手がかからず、
大きな病気も怪我もせずに大きくなっていたので
どこか「今回の妊娠もまた大丈夫だろー、なんとかなるでしょー」と深く考えずに思っていたフシがあった。
けど
妊娠中にこーゆう不安に苛まれることや
健康に産まれてくるかの不安が常に隣合わせのこと、人の手ではどうしようも出来ないレベルの出来事が発生しうること、
そんな現実もあるんだよなって
わかっていたようでわかっていなかったことを考えさせられた気がする。。。
心臓疾患って
手術や投薬でなんとかなることもあれば
遺伝子疾患の合併症だったりして更に大きな病気が見つかることもあるらしく
調べれば調べるほど不安になり、
あと1週間こんな気持ちで待つのはダメだと思って助産師の友達に聞いてみた。
関西の大学病院でずっと助産師をやってきて経験豊富な友達の言葉は心強かった。
回答要約
「ASDは胎児ならあって当然で、
大人になってから見つかる人もいるくらい。
大人の手術はカテーテルで負担が少なく出来るけど、胎児の場合は心臓に強い医者に診てもらわないとなんとも言えない。
胎児の心臓エコーで紹介状持ってきて本当に病気だったのは50%くらい。
VSDと見間違いたくないから一生懸命エコーしたんだろうけど、胎児エコーは難しい。
北海道でも新生児の心臓手術ができる病院は少ないだろうから、紹介状を書く前に来週はかなりちゃんとみます、ってことだと思う。
カルテの書きかたが悪いんだけど、
胎児は全員ASDだから、基本的にASDって病名は産まれてからしばらくしないとつけない。
胎児で病名つけるならVSDだけだから、
今回は、
『左軸偏位のためエコーがみにくいけど、ASDだろうから大丈夫だと思う』っていうカルテの記載なんだと思うよ。
10年前は胎児の段階では心臓疾患はわからなくて、産まれてから色が悪いねってことでゆっくり成長を待って、ある程度体重増えたら手術…って感じだったから、
はやめに準備出来る時代の良さでもあり、悪さでもあるかも。」
と。
これを聞いて少し安心したし、
何かあってもうろたえない心づもりだけはしておこうと思った。
妊娠29週
そして翌週。
6/6:通院12回目
29w3dで受診。
この日は健診ではないので無料券は使わず、各検査もナシでの診察。
予約時間よりもかなり早く呼ばれてビビる。
番号も飛ばして、到着確認してからすぐに呼ばれた感じ。
そーゆう特例ぽいの、心臓に悪いからやめてくれー
ドキドキしながらベッドに寝て1分もたたないうちに先生が言った。
「見えた!よし、大丈夫!」
え
「今日、30分くらい念入りに見るつもりだったのにスグ見えたよー、良かった」と。
ほんと
嬉しいのと、アッサリしすぎていたので拍子抜け
ドキドキして心拍数が上がっているうちに「問題なし」の判断を下してもらえて、緊張で出かけていた涙も引っ込んだ…
「前回は逆子だったし、背骨で隠れて見えなかったし、心臓がねじれてつぶれて穴が空いてるように見えたんだよねー、でも今日はちゃんと4つの部屋がハッキリ見えたので大丈夫」と。
サラっと恐ろしいことを言われました…。
今回は健診じゃないから検尿などもしていなかったため、次は1週間後にする?と言われたけど、毎週通うのは身体がしんどかったので今回エコーを更に念入りに見てもらって次の健診は2週間後にお願いすることにしました。
あまりに早い診察で、万が一何かあった時のために同行してもらっていた母も「もう終わったの?」とビックリしていたよ。
ひとまず今の段階では何事もなくて本当に良かった。
性別とか体重とかこちら側の勝手な希望は色々あるけど、そんなの健康に産まれてくれればそれだけで良いと本当に思えた瞬間でした。
一週間分の心配がスッキリして、落ち着いた気持ちで午後からは仕事に戻った…