※こちらのお話しは個人的な妄想を題材にした妄想恋愛小説です。ご理解頂ける方はお進み下さい。





『俺だけど…いいかな』


君はいつもそう言ってやって来る


「…ごめんね」


出迎えた俺を優しくハグするのもいつもの挨拶
だけどね、俺はこの一瞬で君の情報を分析するんだ


 …今日もsoapの香りがする
 …また違う香水の匂いだ
 …今日も君は誰かと…


いつもこうして観察しているのを君は知らない
そして、こう言うんだ


「今日ね、…BARに行ったんだ」

どうして?そんな事も言わない
君が何を求めているのかを俺は知ってるから


「で、どうだったの?」

「うん、…お日様みたいな人に会った…。」


お日様みたいな人?運命の人じゃなくて?
でも結局は君の心じゃなくて、その顔と躰が目的だったんでしょ?それに落胆して、傷ついて、だから俺の処に…


「運命の人ではなかったけど、優しくて温かくて…この人ならと思った。…でも、今じゃないって、俺の心の方が大事だって言ってくれた」

「そう…で、どうするの?」


そんなの君を手に入れるための手段、嘘に決まってるよ、また泣くことになるよ?


「…なんかね、友だちみたいな、う~んお兄ちゃん?みたいな感覚なんだ。…だから、付き合うとかじゃない、でも新しい何かが待ってる気がするんだ。今までカズばかりに頼ってたし、これからは迷惑掛けないようにする、…でも、ずっと幼馴染みで親友は変わらないからね」


素直で、優しくて、ズルくて…残酷だよ、潤くん


いや、ズルいのは俺の方だ
君が傷ついて、泣いてここに来るのを待っている
俺を頼ってくれればいい、そうすれば泣いた君を慰められる、そして一頻り泣いたあと笑って…


 …ありがとう、カズ。


その言葉だけで、俺は救われるんだ














 …好きなんだ、潤くん。


小さな頃からずっと一緒だった
楽しい時も悲しい時も、学校は違ってもいつも側にいた
君を守るのが俺の使命、それがいつしか愛情へと変わっていても不思議ではない
だけど俺は意気地無しだから、君が離れてしまう事が怖いんだ

気持ちを伝えることはしない、そんな事をしたら俺の所に来てくれなくなってしまう
だから俺は君の親友を演じるんだ、君とのこの距離を保つために


一番近くて、一番遠いこの関係が 、
…俺にとっての願いだから














でも、それももう終わりなのだろうか
胸の中で渦巻く黒い感情は溜まる一方で、一人ではどうする事も出来ない


【N:逢いたい】

【 :OK】


…俺もまた、誰かを求めてる。
















こんばんは。
あの…大丈夫ですか?
初めての挑戦をしてます。この先どうなるのか私自身も不安ですが、お付き合い頂けたら嬉しいです。


本日もありがとうございました<(_ _)>