騙王 (メディアワークス文庫)
秋目 人(著)
何もせずに朽ち果てるくらいなら、口先だけで手に入れてみせよう。金も力も愛も、そして王座さえも…。ローデン国の第二王子であるフィッツラルド。第一王子を後継者にと考える国王からは疎まれ、その第一王子からは頻繁に刺客を送られ、茨の日々を過ごしている。しかし彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそう―すべては生き抜くために。頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語。第17回電撃小説大賞4次選考作。
このシリーズは表紙とあらすじに惹かれて手にとった作品
だったのですが・・・
これが予想以上に面白かったっっ
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こういう、戦略を立てて頭脳と口先だけでのし上がっていく![]()
みたいなストーリー好きなんですよね![]()
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出てくる登場人物が皆、それぞれに何か裏があって常に腹の内の探り合い。
というところも、
本当に善人らしき善人が殆ど登場しない。
というところも面白いポイントの1つだと思います
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王子でありながら、地味顔で・・・
金髪以外は特筆する点がない。
といった容姿のフィッツラルドが、時にはあえてその容姿を利用してみたり・・・
自国に利益をもたらす為に、自分が王になる為に、必要とあれば奴隷であろうが敵であろうが仲間に引き入れよう![]()
と言葉巧みに出し抜き、翻弄する。
そして、戦争をするにはやはり金が必要![]()
ということで、まずは高利貸しを自分の側に引き入れようとする所から始まる辺りが現実的で面白いですね
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戦争においても剣劇とかの戦闘シーンよりも、
どうすれば、自分にとって利益をもたらすような状況に持ち込めるか
という点に比重が置かれていて、
ある意味、下手に剣劇とかがあるよりもスリリングですしね
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全体的に“互いを信頼し合った上での仲間関係”みたいなのとかは存在しないので、
いつどういった状況で裏切りが起こるか分からない点がハラハラ出来てイイかな~
と思いますね![]()
そんな中でも自分にとって必要と感じた人をどうやってこちら側につく様にたらしこめるか![]()
あらゆる手段を使って自分の派閥に引き入れていくのが面白い![]()
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また。
自分の側についたからといって、完全には信用しきっていない。
というところが、人間的には冷徹に思えても・・・
裏切りがいつ働くかわからない立場では必要で、そういった性格のキャラクターが主人公だからこそ、全体的にサクサクっと読めちゃいます
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ということで、本作ではフィッツラルドが次期国王に決定するまでが描かれています。
本作の主人公は、もともと派手な性格や見目のキャラクターとかではないこともあってか![]()
派手にどんちゃんやるタイプの話ではないので、
一つ一つの騙りが非常に淡々と進む感じです![]()
その淡々と進む語り口が好きな方にはオススメの作品です![]()
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逆にそれが苦手な方にはあまり合わないかもしれないですが・・・
個人的には面白かったので、興味のある方は是非![]()
