2024年8月6日に治療中止から緩和ケアへ移行へ。
10日にはイギリスから義理の母が飛んできました。
13日には16歳の夫の甥っ子がイギリスから、
15日には夫の妹と父親が来ました。
義理の父は近くのホテルに宿泊。
あとはみんなで我が家で寝泊りです。
夫はというと、13日にモルヒネのパッチから液体を直接胸元の皮下へ流す装置へ切り替え。
14mgのモルヒネを体に流しています。
そんな量のモルヒネを投与したら、普通はもう寝たきりだそうですが、
どこまでも強靭な体を持つ夫は、寝てる時間は長くなったものの、その装置をぶら下げて、家の中をウロウロしたりしています。
腸管に転移した腫瘍のせいで、消化がうまくいかず、
食べる量もすいぶん減ってしまい、この数日でずいぶん痩せてきました。
昨日と今日は少量の食べたものすら夜に吐いてしまいました。
このままカロリー摂取ができなければ、もう先は長くないと思います。
私はというと、イギリスから家族が来てくれたおかげで
子供達を外へ連れ出したり、家の外でも用事を済ませていられます。
私は淡々と日々をこなしているし、たくさん笑っているし、滅多に人前で泣かないし、
身なりはちゃんと整えているので、
平気そうにしか見えないはずですが、
内心はちょっとでもタガが外れたら精神バランスを崩しそうな
ギリギリのところです。
自分が夫の死後にどんなグリーフの旅をするのか想像ができません。
きっと今のように平気なふりして淡々と生きているような気もしますが、
こればっかりは夫の死を見ないとどうなるかわかりませんし、やっぱりすごく怖いです。
今日18日は12年目の結婚記念日。
なにも特別なことはしていませんが、
「Happy Anniversary!」とだけ声を掛け合いました。
それで十分だし、それが全てです。
2010年10月に出会い、2週間後には夫の家に転がり込み、
同棲生活が始まると同時にトイレ掃除を始めました
2011年11月11日11:11PMに、初めてデートした
レストランでプロポーズされました。
2012年8月に結婚。
ほとんど14年間はほぼ毎日一緒にいました。
13歳も年上の夫ですが、精神的にも肉体的にも若いし、
私より長生きするものだとてっきり思い込んできました。
夫の家族もみんな長寿、夫の遺伝子は丈夫ですが、
彼の唯一の弱点は、その真っ白な肌でした。
1972年生まれの夫。
彼が子供の時は、イギリスでは、真っ白な肌の子は虐めの対象でした。
自分の肌の色をずっと毛嫌いしていて、茶色くならずに赤くなってヤケドするだけなのに、平気で日光に肌を晒していたようです。
私の子ども達の肌も白く、
赤ちゃんの時から人3倍日焼けには気をつけてきました。
褐色肌の日本人は白人が罹患する型のメラノーマになる方は少ないですが、
それでも近年ではメラノーマの罹患率が上がってきているようです。
肌は体の中で一番大きな臓器です。
蔑ろにはできません。
大事にしてくださいね。