母が、私の喪服やら家に置き忘れてしまったものを

宅急便で送ってくれた。


どうやらおじいちゃんの

コレクションだったワインも

入っているらしく

段ボールは相当重い。


ここ2日程、玄関に積まれたままと

なっていたけれど、

母が一生懸命つめてくれたものだから

開けて整理しようと思った。


開けたら、

そこにはびっしりとワインが入ってた。

一本一本丁寧に

おじいちゃんが飲むはずだったワインを出した。


おじいちゃん、コレクション

多すぎて、

これじゃあ全部は飲めないよ~



喪服は、もう着ることのないように

クローゼットの一番奥にしまった。

なんか、喪服さえも「このー!」って恨めしく感じた。

別に喪服さんは悪くないのに。。



そして2箱には、

おばあちゃんのコレクションだった

編み針や本や手芸グッズが入ってた。



決して、私は器用な方ではないけれど、

編み物は高校生くらいからたまーにしてた。

子供が生まれてからは

はまるように編み物をしてた。


ひとつ、入っていたポーチを開けたら

おばあちゃんが編み掛けだったのか、

それともゲージなのかわからないけど

3点ばかし編みさしのものが出てきた。


それを見たら、、

ものすごく悲しくなって。

玄関で泣いてしまった。




お母さんは、いつも元気な声をして

私たちはお母さんは強いから

もう立ち直っているのかなと勘違いしていたけれど、

きっと、こんな悲しい思いを毎日してるんだと気づいた。



そうだ、

人が亡くなるって

こんなに悲しいものだった。

思いだした。



私、今でもおばあちゃんの手

なぜか思いだせるわ。