沢田聖子22年ぶりライブアルバム
1979年のデビュー以来、優しく澄んだ歌声でファンの心をつかんできたシンガー・ソングライター沢田聖子が2日、22年ぶりとなるライブアルバムをリリースする。誕生月である3月には毎年、趣向を凝らしたライブを各地で開催していて、山梨では今回、誕生日前日の12日、甲府・桜座のステージに立つ。
『等身大の私』全開
ライブアルバム『LIVE!2015SHOKO SAWADA』は、昨年末に名古屋で行った2日間の公演を3枚のCDに収録した。10年に個人事務所を立ち上げ、セルフプロデュースで作品を発表し始めてから初のライブアルバムにもなる。曲間のMCがたっぷりと入れ込まれ、よりライブの空気感を味わえる内容だ。『好き勝手にしゃべっているので編集が大変でしたけど、その分愛着び持てる作品になった。歌もMCも、等身大の私を聴いていただけると思います』
今の自分刻む
これまでは『聞き返すと落ち込む』という理由でライブ収録には消極的だったが、周囲の勧めもあって制作を決めた。『自分のライブが客観的に見られたし、よりリアルな今の自分を刻めた』と、充実した表情を見せる。
ここ数年、誕生月の3月には演奏曲全てを観客のリクエストで決める『オールリクエストライブ』を各地で行っている。『毎年無事に誕生日が迎えられるのは、家族や友達、仕事仲間やファンに支えられているおかげ』。恩返しの気持ちを込め、『皆の聴きたい曲を演奏するライブをしよう』と始めた動機を語る。
山梨を大切に
シンガー・ソングライターの傍ら、2001年から09年には、YBS山梨放送のラジオ番組でパーソナリティーを務めた。『甲府に通った7年半はすごくいい経験になったし、温泉に行ったり果物狩りをしたり、楽しい思い出がたくさん残っている。いまだに山梨には親交のある方が多く、これからも大切にしていきたい場所』。桜座のステージでは『観客とのコミュニケーションの時間も大切にしたい』との思いから、リクエストは事前に募らず、ライブを進めながらその場で聞いていくという。
『のせられちゃうと。4時間歌っていることもある』というバースデーライブ。どんな曲をリクエストされても応えられるように、約250曲ある持ち歌の練習に余念がない。『さあ、かかってこい!という万全の態勢で桜座に行くので、皆さんもそのつもりで来てください』
