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村下孝蔵氏の故郷、熊本・水俣に「初恋通り」誕生
平成11年6月に46歳の若さで亡くなったシンガー・ソングライター、村下孝蔵氏のヒット曲「初恋」を顕彰する歌碑が、故郷である熊本県水俣市の商店街「ふれあい一番街商店会通り」に設置された。商店会は商店街の愛称も「初恋通り」と改め、昭和の名シンガー・ソングライターゆかりの地であることをアピールし、地域活性化につなげようと取り組んでいる。(谷田智恒)
11月17日に設置された歌碑(高さ90センチ、幅1・6メートル)には、少年の切なく揺れ動く心模様を描いた「初恋」の歌詞が刻まれた。碑の側には、ラブレターにちなみ、昔ながらの赤い郵便ポストも置かれた。
村下氏は昭和28年2月、水俣市と周辺に最大7軒もの映画館を営む夫婦の第3子として生まれた。「若大将」で知られる加山雄三氏に憧れて、ギターを始めた。
「初恋」は村下氏の中学時代の実体験が基になっている。
水俣第一中で同学年の少女に恋をした村下氏。少女はテニス部に属し、進学クラス在籍の村下氏は放課後に校庭を眺めることしかできなかった。先生から「外ばかり見るな!」と、注意を受けたこともあったと振り返っている。
仲を取り持つという姉に「よかと。遠くで見ているだけでよか」と答えた少年。2年の夏、少女は家族とともに転居。水俣を離れる日も、思いを胸の奥に秘めて、陰から見ているだけだったという。
中学時代の恩師だった同市の吉井伸子氏(78)は、シャイな性格だった村下氏をよく覚えているという。
「テレビに出るようになり喜んでいたら、急に訃報がもたらされた。同級生が還暦を迎える中、彼の代表曲の歌碑ができてとてもうれしい」
名曲「初恋」に、地元水俣市の市民も深い愛着を抱いている。
「『初恋』は水俣で生まれた。曲はその後、色々なミュージシャンにカバーされているが、若い人の中には村下孝蔵の名前を知らない人もいるし、村下孝蔵を通じて水俣にスポットを当てたかった」
歌碑設置に奔走した商店会の西田弘志会長(55)は、こう語った。
商店会は歌碑に合わせて、全長333メートルの同商店街の愛称を「初恋通り」と改名、地域活性化に向けた取り組みも始めている。
レコードジャケットを手掛けた切り絵作家、村上保氏に協力を依頼し、「初恋」のジャケットに登場した少女キャラを使ったオリジナルポスターなどを制作し、通りに掲出している。
また、商店主に呼びかけて「初恋」をテーマにした商品開発も進められている。洋菓子工房「アルルカン」では「はつ恋ケーキ」が登場。チーズスフレやイチゴムースを組み合わせ、店主は「甘酸っぱい味に仕上げてみた」とPR。「水俣には特産品がないので、『初恋』を通じて、各店の売り上げ増につなげたい」と西田氏も期待する。
さらに商店会事務局では「初恋ポスト」と銘打った企画も立案している。あて先を書いたラブレターを、別の封筒に入れて事務局に送ると、ラブレターに「初恋」をモチーフにした水俣郵便局の消印を押し、転送するというサービスだ。
西田氏は「メールの時代ですが、告白できずにいる男女に代わって商店会事務局が思いを伝えたい。村下さんのことを多くの人に思い出してもらい、『初恋』がこの町で生まれたことも知ってほしい」と述べた。
オマケ
日曜日の出発時間はこんな感じ。
去年まで当日券は1000円だったのに・・・。
くじらさんにご挨拶![]()
そういえば挨拶してないファミリーもいましたねぇ。





