オマケ
初めてレコードを出した頃、
右も左もわからないまま、
ただ無我夢中に時をすごしてきました。
でも、その時の一瞬一瞬がとても大きく、
輝いて見えていた事は、
今でもはっきりと覚えています。
あれから2年と半分・・・。
ラジオでおしゃべりをしたり、
自分のコンサートを開いたり-
初めてのリサイタルで、
アンコールの拍手を聞いた時、
背筋が「ゾーッ」として、
喜びの極致に達したのでありました-
学園祭に呼ばれて、
テケテケ出掛けて行ったり・・・と、
色々な事がありました。
決して派手ではないけれど、
来てくれた人達と、心で接する事の
出来るステージ活動を大切にして、
私は皆と一緒にここまで
やっと歩いてこられました。
私の夢は、どんなに小さな街でも、
私の唄を聞きたいという人が居れば、
そこへ行き、レコードではない
私の唄を聞いてもらいたい
という事なのです。
でも、まだそれは、
実現出来ないみたい・・・。
だから、このLIVEアルバムで、
動く私を見た事のない人達へ、
少しでも私のコンサートは
こういうものですョという事が
わかってもらえたら嬉しいナ・・・、
と思っています。
決して完璧ではないけれど、
今の私を充分に出せたレコードに
なったんじゃないかナと思っています。
これからもきっと
「あたたかいコンサート」
を捜し続けて行きます。
私には大きな飛躍はいりません。
でも常に、少しずつ向上して
いたいナーと思っています。
初めの頃の輝きも忘れずに-。
最後に、このアルバムを出せた事に、
心から感謝します。
どうもありがとうございました。
遠い空の下に住む、まだ見ぬあなたへ-
昭和56年 秋 沢田聖子



