1984.7頃の記事です。
SHOKO LIVE!!
7・29日比谷野外音楽堂
5th Anniversary
何故、22歳を意識するのか、誰も知らない。別に意味はない。本人も「気にはしていない」といます。しかし、5年たった。共に歩んできた者も5つ年を積んだ。そして7月29日。デビュー5年、記念コンサート。
いったいこの日、東京の温度は何度まで上がったのだろう-----。
お昼過ぎに会場入りすると、すでに聖子はリハーサル中。野外ステージの小さな屋根は、ピアノと聖子に多少の影をつくり、かろうじて直射日光の攻撃から守る。ステージ下、そしてまだ誰もいない客席では、何人ものスタッフが上半身を裸にむいた短パン姿で動きまわっている。
聖子、はじめての野外イベントは、ひどく天気の良い日に迎えたのだ。・・・・・・前日は雨だったというのに・・・・・・。
すべては聖子のために!
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バンドと共に曲目をアタマから流してみる。デビュー5周年。いつもどおりのリハーサル。曲の間にメンバーと何やら打ち合わせ。その場の空気に無駄がない。やはり緊張感が張りつめている。続いて弾き語りのリハ。メンバーが消えて聖子ひとりになれば、心細さはかくせない。・・・・・・あと数時間で日比谷野音のステージが始まるのだ。
4:40 MEアンジェーヌのテーマ
10分押して最新アルバムのテーマが流れ始める。美しい曲調と、まだ青い空に誘われたかのように、ステージ後方から数百羽の真っ白な鳩が飛び立つ。夏の雲の彼方へ消えてゆくのを目で追う心にオープニングのイントロが届く。
M①夏頃咲頃LADY
数発の爆竹が神吹雪と共に気勢をあげる。今日はキット、いつもと違う。夏で、野外で、聖子も白いショートパンツ姿だ。大きな期待に両手を振り、元気にアイサツ。さぁ、ビッグイベントが始まったんだ。
「どうもみなさんコンニチワ、沢田聖子です。まだ日が高いんですが・・・・・・、今日は、初めての野外コンサート。ヤリマシタネェ!ヤッタネ!って感じですけれどもねっ。えー、楽しくいきたいと思います。最後までよろしく、お願いします!」
「去年だったら怖かったかもしれない」そういった聖子の日比谷野外音楽堂。初めてのビッグイベント。初めての野外。初めての構成。初めての衣装・・・・・・。マイペースのヒトに訪れた晴れ舞台。アナタらしく酔わせてください!
M②都会人
M③ボヘミアン
今回、聖子のステージとしては初めてコーラスが入っている。広い舞台の上で、聖子以外の女性がいるというのは、慣れないせいか不思議な気もする。だが、オプニングからアップテンポの曲が続き、パンチのきいたハーモニーにあおられた我々は、早くも手拍子と野外のムードに酔っている。
「今日は、ずいぶん早くから来てくださった方もいるようなんですが、一番早かった方は・・・・・・ン?エ?7時?朝の?お家はどこですか?エ?山形から!!(会場から拍手)ありがとうございますー」
「今日は天気が心配だったんですが、今朝起きたら天気が良くて、ホント良かったなァって感じで・・・・・・。見てる方、とても暑いと思うんですけど、日射病にならないように!」
春のツアーのしめくくりでもある今日のイベント、というわけで、今回のツアーの面白ばなしを上手に伝えてくれる。これこそ聖子。すっかりなごんでしまう。
M④あなたからF.O.
M⑤今夜の靴は踏みはずして
M⑥愛を急がずに
いちばん新しいスペシャルミニアルバム「アンジェーヌ」からの3曲。口ずさみやすいメロディーと親しみやすいアレンジに手拍子は列を揃える。
続く・・・。
その実態は「お茶漬け」というオチで・・・




