今年度がはじまり、5日を過ぎました…

しかし、加算要件等の急な変更が多く、処遇改善等加算Ⅲを算出するための「加算Ⅲ算定対象人数」もはっきり決まっていないため、暫定的な処理をする自治体さんが多いようです。

 

公定価格は期の途中で変わるので、毎年のことではあるのですが…今年度に至っては、暫定の暫定という感じになりそうですね…

さて、前回に引き続き、令和5年度公定価格の注意点についてのお話です。

今年度は、保育所の人員配置基準の見直しとして、チーム保育推進加算の充実があります。要件は以下のとおりです。

 比較的規模の大きな保育所(利用定員121人以上)(※)について、25:1の配置が実現可能となるよう、2人までの加配を可能とする(現行は保育所の規模にかかわらず1人。)拡充を行い、保育士の負担軽減、こどもの安心・安全な保育環境の整備を推進する。
 (※)これまでと同様に、複数保育士のチームによる保育体制や職員の平均経験年数(12年以上)等に一定の要件あり

 

です。「令和5年度における子ども・子育て支援新制度に関する予算案の状況について」に記載されています。

 

これはかなり限られた園さんが対象となります。


人員配置基準については、2022年12月と2023年2月の子ども・子育て会議で挙げられていました。また、2月の会議では、チーム保育推進加算の拡充についても、

【背景】…利用定員121人以上で対象となる保育所は日本において18%程度しかありません。加えて、職員の平均経験年数(12年以上)等という条件も含めると該当の保育所がさらに少なくなると推測します。根本的な配置基準の改善には至っておりません。【要望】…保育所の人員配置基準の見直しを今一度お願いいたします。

と再提言されています。

私も、令和3年の社会福祉施設等調査データで、ざっくり計算してみましたが、定員121人以上の保育所さんは、19.38%でした。

確かに少ない…

ということで、今年度にも配置を含めた見直しをされ、遅くとも来年度には反映されると思われます。それに伴い自治体独自の加算も見直されるでしょうし…始まったばかりですが、大変な年になりそうですね。

園の皆さん、自治体の皆さん、頑張りましょう!!