【出世城と呼ばれる浜松城】
家康の生涯に学ぶために
『浜松城』にも足を運びました。
浜松城は段崖という段差のある
地形をうまく利用して、
堅牢に造られた難攻不落城でした。
〈浜松城天守閣全景〉
今でも残されている石垣は、
赤、緑、白、黄色、茶、黒と
様々な色のチャートを
カラフルなマダラ模様に組んだ
野面積みの美しさでも有名です。
〈新たに発掘された石垣部分〉
独特な浜松城の石垣は、
強さだけではなく、
美観も兼ね備えて建設されて
いるところに、
城主のこだわりと美意識を
感じます。
〈城門の両脇の巨大な鏡石〉
〈一番下の巨石は城の土台石〉
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さて、家康にとって
29歳から43歳まで浜松城で
過ごした期間は、
激動と苦悩の時代と
言われています。
「三方ヶ原の戦い」の惨敗で
大切な多くの忠臣達を失い、
正室「築山殿」の処刑や、
嫡男信康を切腹に
至らしめるなど。。。
極限の悲しみや苦しみに
耐え忍ばざるをえない事件が
次々と起きていきます。
しかしながらそんな苦悩の
浜松時代を乗り越えていった
家康にとって、以後、
天下統一の道へと邁進し、
後の265年間という
世界でも稀有の太平の世を
築く事ができた
礎の時代ともなりました。
そのため、
こんにち浜松城が、
『出世城』とも呼ばれている
由来です。
〈本丸跡に佇む家康像〉
〈富士見櫓があったとされる高台からの眺め。わかりづらいですが、青い山並みの中央奥にうっすらと霞んで見える富士山〉
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