渡鬼の撮影を支えてくれているお馴染みのスタッフ。
何ヶ月も会っていなくても、顔を見ただけでほっと~する。
昨日も一緒にいたような~明日もまた会えるような~
そんなしっくりしてしまう不思議な存在の渡鬼スタッフ。

衣装スタッフのとめちゃんもそんな一人だ。

とめちゃんは、ラーメンが大好きで、食べ歩きにはまったら太ってしまったらしい。
『入社当初は、今の何十キロも痩せていたんですよ~』
甲高い明るい声で話してくれた。

聖子ちゃんが1キロ、2キロ痩せても誰も気づかないのにとめちゃんは敏感に気づく。

「あれ~聖子さん。痩せました?」
太った時もいっしょだ。
「あら、聖子さん~?」
と言ったまま~私に「太っちゃったのよ。とめちゃん」と言わせてしまう。
「ぐふぅ~ふ、ふふう」と笑って、スタジオのリハーサル中にさりげなく、
ひとサイズ大きな白衣を用意してくれている。

12年間のレギュラー中に、膨らみ続ける聖子ちゃん。

今回は一年も聖子ちゃんの衣装は倉庫に入ったまま。



とめちゃんの心配が、的中して~再び膨らんで現れた聖子ちゃん。


いつも着用していた衣装のスカートがキツイ。
お気替えのカーテンの中で、青くなる。

「とめちゃん~とめちゃん~」泣きそうな声で呼びかける。
「聖子さん、どうしましたか?」カーテンの向こうのとめちゃんの声。
「スカートが、きつい~よ。
ぐふぅ~ふふっ~
また、とめちゃんが笑っている。

カーテンを開けると、とめちゃんがお裁縫道具を開けて待っていた。

いつもと、変わらない笑顔で聖子ちゃんのスカートをお直ししてくれて、
白いゴム~5センチが、聖子ちゃんの衣装のスカートに継ぎ足された。
「応急処置ですみません。聖子さん、日本で美味しいもの安心して食べてくださいね。このゴム伸びますから~。」

とめちゃん。いつも素敵な笑顔で聖子ちゃんの膨らみを包み込んでくれて~ありがとう


おまけ
数々の名作ドラマを支えてきた衣裳部の重鎮~吉川さん


吉川氏の場合は、白衣の上から前掛けをつけるときに現れて結び目が綺麗に見えるように手伝ってくれる。
前掛けのひもの長さは変わらないのに~いつもより小さく出来るその形に~
「あれ~?」と小さく言って、ぐすっと笑う。

そんな優しいスタッフがいつも支えてくれている。