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ベルギー行きは、どういう訳か、いつも波乱含み・・・。
過去の体験は:
・ウオータールー駅に向かう、電車の中で、身も震える意地悪に遭遇したり、
・ユーロスターが豪雪で止まってしまったり、
・ベルギー国内の電車が遅れて、ユーロスターに乗れなくなりそうになったり。
それでも、何とか切り抜けている、というのを、「運が良い」と見るべきなのか・・・。
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今回も、なかなかのドラマがありました。
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★まず、行き。
サウスウエスト・トレインでVauxhall駅まで行って、ピカデリー・ラインに乗り換え、ストレートにユーロスター始発のSt.Pancras駅に到達する予定だったのが、、
Vauxhall駅を降りたら、さっとスーツケースを持って階段を下ってくれる、おじさんが登場してくれて、ラッキー!・・・そこまでは。
その後、駅を出て、tubeに移動する折は、そういう親切な御仁は出現せず、えっちらおっちら、二つのスーツケースを自力で運び降りる、、、
すると、なぁ~んだか、様子が変。
tube、やってなかったんです・・・何かの故障で。。
また、来た道を、地上駅に戻り、更に、その上のホームまで荷物を運ぶ、という近い将来の図に、呆然とするも、時間も惜しいので、さっさと退散し、別ルートを辿ることに。
(中略)
・・・その他も、何個か問題はありましたが、どうにかこうにか、オオニシ先生宅に、辿りつく。
ま、ここは、イギリスですから、これくらい、どうということは、無いんですけどね。
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★次は、帰り。
大小のスーツケース二個(小の方には、ベルギーで買ったオーガニック野菜が、びっちりで、むしろ、こっちのほうが、大より重い)を抱える中、今回は、駅まで、バスではなくて、ちょっぴり贅沢して、タクシーで行こう、と、前夜に予約を入れてもらう。
・・・この時、ちらり、と、
「一夜明けると、忘れる、なんてこと、無いかな?」という予感がしたけれど、
「ここは、ベルギー。イギリスじゃあないから、大丈夫だろう。」と、第六感を封じ込める。
予約の時刻は、翌朝10時。10時きっかりに玄関内側で待機。
来ないぞ。。
10時5分。まだ、来ない。
計画は、
・ブルージュ駅発10:35の電車で、ブリュッセル駅着11:35。
・その後、ブリュッセル駅内で、ユーロスターの乗り場に行って、ゆっくり、イミグレーションや税関を通過して、12:29発の電車に乗り込む、という思惑。
先生宅から、ブルージュ駅まで車で15分 + 駅内でうろうろするのが5分
→10:15には、お宅を出る、のがギリギリなので、少し、焦る。
まんじりともせず、待つこと、更に5分。
10時10分。まだ来ない・・・タクシー会社に電話して貰うと、
何と言うこと!
私の第六感が大当たりだった、と喜ぶべきなのか・・・
予約の記録は無い、と来た!
しかも、タクシーが不足しているとのこと。出来るだけ早く行く、とのことだけれど、もう、10:35の電車に乗れる見込みは消えた。。
じゃあ、次の電車=ブルージュ発10:58、ブリュッセル着12:00(頃)のに、何としても乗って、テキパキ行動すれば、ユーロスターに間に合いはする。
・・・万一、電車遅延、なんて場合は、、、ああもう、そんなことは想定しないでおこう!
タクシー、待つ。
もう、10:30なんですが、まだ、来ない。
こんな調子では、10:58の電車にも間に合わない・・・となると、ユーロスターには乗れない?!
ユーロスターの切符は、変更できない、一番安いものを買ったので、そうなると、ゼロから、買い換えないといけない。。
焦る。
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先生宅から20m程先に、大きなトラックを停めて、その横で、さっきからずっと、立ち話をしている二人の男性あり。
「あの人に、乗せて行ってくれないか、頼んでみよう。」
火事場の馬鹿力・・・ちょっと違うか、でも、そんな感じで、勇気を奮い起こして、近づいてみる。
その工事人は、意外や、英語が堪能!
「いいよ、行ってあげよう。」
と言ってくれて・・・そして、工事道具のあれこれを片付け、連れて行ってくれました。
タクシーだと10ユーロくらい、と聞いていたので、
「いらないよ。」
とは言ってくれたものの、本当に助かったので、ご厚意へのお礼として、無理やりのように20ユーロ渡して、お礼を何度も言って、そして、駅構内へと走りました。
・・・何とか乗れました。電車も遅延はしていなくて、ユーロスターにも間に合う。
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★翌朝のこと。
夫「ちょっと、僕の部屋まで来てみて!」
呼ばれて行ってみると、窓外には、トップの写真↑↑↑のような光景が。
夫「この、白くぼんやりした跡、これ、良く見てごらん。」
私「?????」
夫「鳥がぶつかった跡だよ!」
良く判るように、段ボール箱を外に当てて、見てみた所↑です。
そこには、くっきりと、鳥が羽を広げている「型」が・・・。
夫「窓に向かって突進したんだよ、これ。ぶつかって、下に落ちて死んだかも、と思って見てみたけど、居なかったから、助かったらしい。」
はい。
私だけではなくて、鳥さんも・・・
運が良いのか悪いのか、
そういう、三話でした。