今日はいよいよ先日行われました「第3回北川翔バラライカリサイタル」のコンサート・レポートをお届けします今回は、、、かなり、かなり、長いですーー(笑)
リサイタル当日は良いお天気準備などで早めに家を出たところ、舞台監督のSさんも早めに着きそうだとメールが入ったのでご一緒しました
ホールではご担当のKさんが笑顔で待っていて下さいました事前にホールに送って頂いた挟み込み用のチラシや、備品を確認して、楽屋周りのセッティングに入りますSさんはホールのステージマネージャーさんとの打ち合わせ
程なくジャスミンさんも到着して、チケット関係のお仕事を進めますかなり余裕を持ってホール入りしたのに時間はどんどん過ぎていきますそして翔さま登場ものスゴくカッコいいヘアスタイルきゃーーっと心で思いつつ、頂いた電報などをお渡ししながら、準備を進めます
浜野さんも譜めくりの方と一緒にホール入りです浜野さんとお目にかかるのは、去年の「王子ホール」以来です約1年ぶりですが、相変わらず素敵で凛々しいお姿今回のリサイタルのためにイギリスから来日して下さいました
リハーサル、チラシの挟み込み、どんどん時間は過ぎていきますホールのご担当の方々とミーティングを終えると、気付いたら当日券発売の時間にジャスミンさんと友人のKさんと一緒に、ホールの扉前でお客様をお待ちします
リサイタル直前に「日経新聞」の文化欄に、翔さんの記事が大きく掲載されたので、その効果もあり、当日券もよく売れていきます
「日経新聞」の記事はこちらから→ 『今朝の「日本経済新聞」に翔さんが!!』
ファンクラブの会員様、音楽関係やマスコミ関係の方々、各方面の素晴らしい方々がどんどんご来場して下さいますご来場下さった方々とご挨拶などをしているうちに開演5分前の1ベルが
いよいよ翔さんの7年ぶりとなるリサイタルが始まります
一曲目は「マズルカ No.4」明るくて華やかな雰囲気の曲です続いて「ルーマニアの歌とチャルダッシュ」こちらは翔さんのお父さま「北川つとむ」先生もよく演奏していらした曲なので、懐かしさがこみ上げてきますどちらの曲も「バラライカの父」と呼ばれているV.アンドレーエフの作品です
続いて「プロチャージナヤ」こちらは翔さんの一番最初のアルバム「Sounds of Balalaika」にも収録されている曲です(このアルバムは残念ながら現在では販売されていませんすごく良い内容のアルバムだったので、ぜひ再販してほしいものです)
プログラムにも書いてありましたが、ロシアの伝統的な叙情歌のジャンルの曲だそうです個人的にはすごく好きな曲で、派手さはないものの、何回聴いても飽きません
そして「ソナタNo.1」本邦初演ですアンケートでもとても評価の高い曲でした
「A.クシャコフ」作曲で、著名なバラライカ奏者「A.ダニーロフ」教授のために書かれた曲とのことで驚きました初めて聴くのにとても心に残る曲でした
「ダニーロフ」教授は、翔さんがロシアに留学していた時に音楽院の院長もされていた方で、翔さんの先生、そして親友でもある方ですそれにしてもこの曲の奏法は、ものすごく難しそうでした
「小唄と即興」今まで沢山バラライカの曲を聴いてきましたが、この曲は初めて聴いた気がします美しいバラライカの旋律と、ピアノの掛け合いが素晴らしかったです
第一部最後の曲は「スペイン舞曲」ヴァイオリンで独奏されることが多い曲だそうですバラライカで演奏すると、また違った激しさや情緒があってとても素敵でした翔さんの演奏する姿がまたとても素敵でした
15分の休憩を挟んで、第2部が開演です
「『トロイカ』の主題による変奏曲」とてもドラマティックな翔さんの演奏を、浜野さんのピアノが更に盛り上げます二人で演奏しているのに、まるでオーケストラの演奏を聴いているようでした
「ソナタ(第1楽章)」こちらも本邦初演ですこちらはバラライカとピアノのために書かれた曲だそうです作曲家が他国に亡命したため、ロシアではほとんど知られていなかったそうですロシアでも知られていないバラライカの曲があるなんて、びっくりしましたこちらもバラライカとピアノとの掛け合いがとても素敵しかもお二人の息がぴったり合っていて、素晴らしいアンサンブルでした
「せわしき流れの河」こちらは合唱をされている方はよく知っている曲なのではないでしょうか翔さんの解説にも書いてありましたが「これぞロシア民謡」といった叙情的な旋律です翔さんのお祖父さま、「北川剛」先生も愛した曲だそうです
そして「Within living memory」作曲家の「中島克磨」先生が翔さんからの依頼を受けて作曲された曲で、こちらの曲は2008年にロシアで初演されたそうですが、当時大きな話題になったそうです
最初はドラマティックな旋律で始まり、そして日本民謡のメロディーも使われている舞曲調な中間部、そして、、、私の言葉では上手く表現ができませんが、本当に素晴らしい曲でした今は亡き、翔さんのお父様「北川つとむ」先生に贈呈された曲だそうです
演奏が終わると、会場から割れんばかりの拍手と、沢山のブラボーのお声が上がっていました
この曲を演奏する時だけ、翔さんは眼鏡をかけていて、それも素敵だったとアンケートに書いて下さった方もいらっしゃいました
リサイタルもいよいよ終盤です
バラライカ奏者でもあった「N.シュリーマン」の「セレナーデ」まるでおとぎの国にいるような気持ちになれる美しい曲です
リサイタルもいよいよ終盤です
バラライカ奏者でもあった「N.シュリーマン」の「セレナーデ」まるでおとぎの国にいるような気持ちになれる美しい曲です
翔さんがMCで話していましたが、バラライカ奏者が作曲する曲は、「自分が目立つように、自分が良いと思われるような曲しか書かない」そうですが(笑)、バラライカの音の繊細さ、音色の美しさが際立つ、そんな曲でした
いよいよ本編最後の曲「ボレロ」正直、今までの流れを聴いていて、「最後の最後によくこの曲を。。。」と思ってしまいました
いよいよ本編最後の曲「ボレロ」正直、今までの流れを聴いていて、「最後の最後によくこの曲を。。。」と思ってしまいました
「セレナーデ」はロマンティックな曲ですが、「ボレロ」は弦を打ち鳴らすような激しい曲です翔さま、スゴイ、、、と聴き入ってしまいました浜野さんのピアノがまたカッコ良い最後の最後で目がになりました
割れんばかりの大きな拍手とブラボーのお声を頂き、舞台上では翔さんと浜野さんが握手を交わしますとても可愛いお嬢さんお二人からの花束贈呈もあり、会場も和みます
拍手は鳴り止まず、アンコールへ
「碧い湖をみつめて」こちらは本当に美しい旋律の曲です今まで翔さんも何回も演奏していますが、こちらの曲のファンの方も多いのではないでしょうか浜野さんのピアノで、更に曲の素晴らしさが増した感じがしました
こちらの曲は、翔さんのアルバム「ばららいかるてっと」にも収録されていますAmazonでももちろん購入できますし、「音楽センター」のページでは視聴もできます
「ばららいかるてっと」→http://www.ongakucenter.co.jp/SHOP/CCD905.html
そして、そして、翔さんが指導している「北川記念ロシア民族楽器オーケストラ」でも、最後に演奏するのが恒例?となっている「月は輝く」まさかピアノ伴奏で演奏するとは思っていなかったのでビックリしました会場からは拍手喝采、口笛も
「月は輝く」は、翔さんのアルバム「Balalaika」に収録されています
「Balalaika」→http://www.amazon.co.jp/バラライカ-北川翔/dp/B003ZWZDXE/ref=ntt_mus_ep_dpi_1
素晴らしいリサイタルは終演しました
「碧い湖をみつめて」こちらは本当に美しい旋律の曲です今まで翔さんも何回も演奏していますが、こちらの曲のファンの方も多いのではないでしょうか浜野さんのピアノで、更に曲の素晴らしさが増した感じがしました
こちらの曲は、翔さんのアルバム「ばららいかるてっと」にも収録されていますAmazonでももちろん購入できますし、「音楽センター」のページでは視聴もできます
「ばららいかるてっと」→http://www.ongakucenter.co.jp/SHOP/CCD905.html
そして、そして、翔さんが指導している「北川記念ロシア民族楽器オーケストラ」でも、最後に演奏するのが恒例?となっている「月は輝く」まさかピアノ伴奏で演奏するとは思っていなかったのでビックリしました会場からは拍手喝采、口笛も
「月は輝く」は、翔さんのアルバム「Balalaika」に収録されています
「Balalaika」→http://www.amazon.co.jp/バラライカ-北川翔/dp/B003ZWZDXE/ref=ntt_mus_ep_dpi_1
素晴らしいリサイタルは終演しました
終演後はホワイエで、翔さんと浜野さんは沢山のお客様にかこまれて、談笑したり写真を撮ったり、、、お二人からは笑顔がこぼれます
浜野さんは4年前にトッパンホールで行われた「日本音楽コンクール」で優勝されていて、その時からのファンの方が今回のリサイタルにも来て下さったと伺いました今回のリサイタルで、浜野さんファンになった方も数多くいらっしゃると思います
翔さまファンの方からも素敵なコメントをいただいたのでご紹介します
浜野さんは、パワフルで、なおかつ繊細な伴奏をなさる素晴らしいピアニストですね!
北川さんとの呼吸も、まさに馬が合うといった感じでピッタリ。大船に乗った気分で聴かせていただけました。きっとソリストとしても、才能あふれる方なのでしょう。
浜野さんがコンチェルトを演奏なさる時には、ぜひぜひ演奏会に足を運びたいです。
Rさま、どうもありがとうございました
リサイタルにお越し下さったみなさま、本当にどうもありがとうございました残念ながらご来場出来なかったみなさまとも、少しでも当日の様子が共有できれば嬉しく思います
最後になりましたが、昔から翔さんを応援して下さっている方で、今回も遠方からわざわざ足を運んで下さったFさまが寄せて下さった素敵な感想をご紹介して、今回のコンサート・レポートは終わりにさせていただきたいと思います
長い長いコンサート・レポートにお付き合いいただき、本当にどうもありがとうございました
「7年間、さぼっていたわけではないんですけど…」と翔さん。
(…そうですよね)
自分自身の7年間にも想いを重ね、時と音が合わさっていくのを感じるひとときとなった。
私が北川翔さんのバラライカに出会ったのは、今から5年ほど前。
それは私にとって、全くの新発見だった。
何か強い吸引力を感じ、1stアルバムを送って頂く。
そして、嬉しい驚きと確信へ。
そう、一枚のCDに入っていたのは、たった一本のバラライカの可能性を十二分に伝えてくれる変化に富んだ、旋律やリズム、染み透り包まれるような豊かな響きだった。
そして、その独特の暗さや重さを感じさせてもなお、前向きに感じられる曲の展開!
それは、人生の中で何回目かのちょっと難しい時期を過ごしていた私の数年間そのものだったように思う。
そして、当たり前のようにこのアルバムは新しい友達になった。
だから…待っていたのだ、
このようなリサイタルを。
そして…
それは主にソナタNo.1の演奏により満たされた。
引き出しは色んなところから出てくる。
大きいのから、小さいの。
ピアノの浜野さんがそっと引き出しの取っ手をひいたり、引き出された箱の中にあふれるほどの音の花びらを投げ込んだりする。
そして、導いた引き出しの中から、会場の隅々に香りが行き渡るのを浜野さんが見守る場面…無伴奏部分だ。
それが絶品!
残響と共に満場の喝采で終演を迎えた後、私は、この7年を思いながら「無駄な時間なんて、ないな…」と泣き笑いの体で会場を後にした。
北川翔さんや色々なことに感謝します。
浜野さんは4年前にトッパンホールで行われた「日本音楽コンクール」で優勝されていて、その時からのファンの方が今回のリサイタルにも来て下さったと伺いました今回のリサイタルで、浜野さんファンになった方も数多くいらっしゃると思います
翔さまファンの方からも素敵なコメントをいただいたのでご紹介します
浜野さんは、パワフルで、なおかつ繊細な伴奏をなさる素晴らしいピアニストですね!
北川さんとの呼吸も、まさに馬が合うといった感じでピッタリ。大船に乗った気分で聴かせていただけました。きっとソリストとしても、才能あふれる方なのでしょう。
浜野さんがコンチェルトを演奏なさる時には、ぜひぜひ演奏会に足を運びたいです。
Rさま、どうもありがとうございました
リサイタルにお越し下さったみなさま、本当にどうもありがとうございました残念ながらご来場出来なかったみなさまとも、少しでも当日の様子が共有できれば嬉しく思います
最後になりましたが、昔から翔さんを応援して下さっている方で、今回も遠方からわざわざ足を運んで下さったFさまが寄せて下さった素敵な感想をご紹介して、今回のコンサート・レポートは終わりにさせていただきたいと思います
長い長いコンサート・レポートにお付き合いいただき、本当にどうもありがとうございました
「7年間、さぼっていたわけではないんですけど…」と翔さん。
(…そうですよね)
自分自身の7年間にも想いを重ね、時と音が合わさっていくのを感じるひとときとなった。
私が北川翔さんのバラライカに出会ったのは、今から5年ほど前。
それは私にとって、全くの新発見だった。
何か強い吸引力を感じ、1stアルバムを送って頂く。
そして、嬉しい驚きと確信へ。
そう、一枚のCDに入っていたのは、たった一本のバラライカの可能性を十二分に伝えてくれる変化に富んだ、旋律やリズム、染み透り包まれるような豊かな響きだった。
そして、その独特の暗さや重さを感じさせてもなお、前向きに感じられる曲の展開!
それは、人生の中で何回目かのちょっと難しい時期を過ごしていた私の数年間そのものだったように思う。
そして、当たり前のようにこのアルバムは新しい友達になった。
だから…待っていたのだ、
このようなリサイタルを。
そして…
それは主にソナタNo.1の演奏により満たされた。
引き出しは色んなところから出てくる。
大きいのから、小さいの。
ピアノの浜野さんがそっと引き出しの取っ手をひいたり、引き出された箱の中にあふれるほどの音の花びらを投げ込んだりする。
そして、導いた引き出しの中から、会場の隅々に香りが行き渡るのを浜野さんが見守る場面…無伴奏部分だ。
それが絶品!
残響と共に満場の喝采で終演を迎えた後、私は、この7年を思いながら「無駄な時間なんて、ないな…」と泣き笑いの体で会場を後にした。
北川翔さんや色々なことに感謝します。