昨日、TVで
オウム真理教の土谷正実死刑囚が
なぜ、洗脳されたのかという番組を
放送していました。
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土谷正実死刑囚の筆跡は
以前も診断したことがあったのですが、
昨日は、洗脳というキーワードで
土谷正実死刑囚がなぜマインドコントロールされたのか
彼の人柄をフォーカスした流れになっていましたので、
より一層、彼の筆跡を見て納得するものがありました。
土谷死刑囚の文字の印象を一言でいうなら、
強い に尽きます。
筆圧もかなりありますし、行いっぱいに書く文字の大きさ、
そして、男性の文字にありがちな乱暴さ（てきとうさ）が
まったくありません。
雑に書いているところは全くなく、
気持ちを込めてていねいに書いています。
つまり、エネルギーも行動力もあって、
そこに全力で立ち向かう人だということです。
「これくらいでいいや」と手抜きをしたりは
絶対にしない真面目な人です。
それは細かな特徴にも表れています。
ハネが強い
粘り強い頑張り屋
「口」という文字の閉空間が大きい
エネルギーに満ちている人
「口」という字の1画目と2画目がすべて閉じている
まじめだが融通が利かない人
番組の中でも
彼は最初は宗教に興味があったというよりは、
当時教団の化学技術省トップだった村井秀夫に
超能力と科学は関係が深いという話を聞き、
それをとことんつきつめたくて入信したと
言っていました。
そして、
オウムの事件の後も、最後までマインドコントロールが
とれなかったのも土谷正実なのだそうです。
彼の文字にはゆるさがありません。
だから、信じるまでにも時間はかかったと思いますが
一度信じてしまったらとことん入り込んでしまう
タイプの人なのです。
それだけ信念を持っていたともいえます。
土谷死刑囚のしたことは許されることではないけれど、
でも、彼のこのエネルギーや能力がもっと別のところに
使われていたら、偉業を成し遂げることもできたはずなのに
と思うと、残念でなりません。
土谷死刑囚がオウムの主催するイベントに参加したのは
けがによる挫折、失恋、将来の不安を抱えていた時でした。
才能があろうとなかろうと、「孤独」「不安」という
一瞬の心の闇を突かれてしまうと
人はこのようなところにはまり込んでしまうものなのです。
私たちも
「そんなところに入る人が悪い」と思うより、
普段から周りの人を愛情を持った目で観察して
孤独に気づいてあげられるといいですね。
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