夏休みに九州旅行に行ってきました。


その大きな目的の一つが


知覧の特攻隊の平和記念館 でした。





ここにはどうしても行ってみたかったのです。





今の私にしたら、


息子くらいの年齢の男の子達が


国のために若い命を自ら散らせたなんて


本当に切ない気持ちになります。






平和記念館でこの本を買いました。



『手書き力』で開運招福!-筆跡を変えれば自分も変わる





平和記念館には特攻隊員の


直筆の遺書やメッセージや手紙が


多く展示してあり、


この本の中にも多くの書が掲載されています。







本当に心から


国のために命を捧げるという


強い気持ちの人も多くいたのでしょう。


でも、その気持ちが強ければ強いほど


「どうしてこんな指令が下ったんだろう」


思ってしまいます。


今だったらその思いをもっと建設的なことに向けて


いくらでも結果を出すことができたのに。







遺書や絶筆書には


「撃沈」「一撃必中」「一死千殺」といった


文字が多く目立ちます。


『手書き力』で開運招福!-筆跡を変えれば自分も変わる

これを見た親御さんはどんなお気持ちだったのでしょう。







この書のタイトルにもなっている


「只一筋に征く」という言葉も


胸にしみるものがあります。






これは第72振武隊 陸軍少年飛行兵第15期


荒木幸雄少尉の筆跡です。


彼は17才の若さでした。



『手書き力』で開運招福!-筆跡を変えれば自分も変わる


これは荒木少尉が最後に一筆求められて


ハンカチに書き残したメッセージです。





この言葉から彼の真摯な気持ちが伝わってきます。


しかし、この文字をよく見てください。


だんだん薄くて小さくなっているのがおわかりでしょうか?






人はやる気やエネルギーに満ちていると、


文字の強さや大きさはだんだん大きく強くなります。


自分でも「いやだなー」と思いながら書いているときの字は


だんだん小さくうすくなりますので、


ノートなどを見てみてください。






だからこそ、


荒木少尉が気持ちを奮い起こしてこの文字を書いたのだと


いうことがよくわかります。


言葉だけを見ると静謐で達観した状態だったのかと


思ってしまいがちです。


でも筆跡には本人のその時の思いが自然に出てしまうんです。


口伝えのメッセージだったらこれは伝わらないことです。


だから、この書を見たとき、実際はつらかったのだという彼の本音が


垣間見えたような気がして、涙が止まらなくなりました。


(表紙の文字はデザインとして若干加工を加えていると思われます)







荒木少尉のメッセージは


お兄様に向けた最後の手紙も残っているのですが


そちらは非常に勢いがあって強い文字で最後まで


書かれています。


普段、強くて明るい人だったからこそ


その心の奥にあった心情が筆跡に現わされたとき


人の心を打つのですね。


どんな多くの言葉を並べるよりも説得力があります。







今、平和で言いたいことが言える社会


好きなことができる社会に生きられることに


本当に感謝しなければならないですね。






PS

備忘録代わりの旅行記、1日しか書けてなくて

いつまでも鹿児島のことに行き着けないので

先にこの記事を書きました。




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出典.陸軍特別攻撃隊の真実

    『只一筋に征く(ザメディアジョン)』

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