【大人のペン字講座vol.77】おはようございます!あっという間に土日が終わってしまった・・夜に予定が入っていると全てがずれ込んで結局朝が忙しい
月曜日なのに〜
次回の理事会は土曜の朝にしてもらえたのでよかったです
今日は現代詩を書きました
中島みゆきさんの「糸」。名曲です
散らし書きとは違いますが、3行目5行目を下げて、上下に変化がつくように書いてあります。
私は歌詞を書くのが結構好きなので、ノートに横書きにバーっと書いてしまうことがほとんどですが、
こんな風にハガキの大きさで余白を意識しながら書くと作品のように美しく仕上がります
「逢」という字を拡大しました。
こんな風に3画目は下ではなく横へ向かうようにグッと張ってあげると行書らしく格好もいい
しんにょうは内側へ斜めのラインで書きますので遠くから点を打つイメージで![]()
ここで少し一点しんにょうと二点しんにょうのお話を加えたいと思います。
書道の世界では中国の唐(650年ごろ)の楷書を参考にするので二点しんにょう制定以前も以後も一点しんにょうで書くことが普通です。
楷書・行書・草書はそれぞれ中国において、移り行く時代の中で出来上がったっもの。
そして大前提として頭においておいてほしいことは、中国の歴史の中で、正しい漢字のあり方も変わってきたという事実。
日本で、子どもたちに教える漢字の形を法律で定めようと動きだしたのは明治時代。
その時、日本人が参考にしたのは1700年ごろ中国で正しいとされていた漢字が載っている康煕字典(こうきじてん)というもの。
そこには二点しんにょうが載っています。
そしてだいぶ時は流れて戦後の日本教育は、学校教育で必要な漢字の教育の簡略化目的のため(もっとわかりやすい教育を目指すという方針に変えるため)漢字の一部が変わったのだそう。
この時、二点しんにょうはまとめて一点しんにょうに変わったということです。
こうして一点しんにょうで統一された学校教育ですが、その時放置されてしまったのが、常用漢字以外の二点しんにょうの漢字たち。
2010年、新常用漢字表は作成され、新たに196字が追加されましたが結果、しんにょうは一点に統一するが例外として二点しんにょうのまま登録されたのが「遜る」「遡る」「謎」です。
わからなくなったら一点にしておけばいい、、くらいに覚えていいと思います。
書道ではずーーと昔から一点な訳だし。
こうしてみていくと、正しいとされていることなんてちょっとしたことで変わってしなう。
今のこの世の中の「普通」がもしかしたら「普通」じゃなかったのかも・・なんて考えるたびにゾワっとします![]()
法律を決めるなんてすごい人たちも、こんな風に忘れてしまったりするんだ、、なんて思うとちょっと身近な人たちに感じる![]()

