こんにちは。
書だけでない書道パフォーマンスで日本文化をお伝えする太田真采世です。
先日、久々に題名のない音楽会を観たら、「本気でプロを目指す!題名プロ塾第2弾~1次審査前編」という内容が放送されていました。
(こちらの写真はテレビ朝日の番組サイトから拝借しております)
最初は何となくかかっていたテレビですが、葉加瀬太郎氏のレッスンが始まってからは、食い入るように観てしまいました。
オーディションで選ばれた5名の方が、「情熱大陸」という課題曲をそれぞれ演奏し、葉加瀬太郎氏のレッスンを受けていきます。
「音楽」と「書道」って共通する部分が多いので、葉加瀬氏の指摘した内容を書にあてはめて自分なりに落とし込むと『なるほどな』『そういうとらえ方もあるよねー』『そうそう!』と色々と腑に落ちるのです。
5名の方それぞれにアドバイスされていた内容は、どれも違った内容で興味深かったのですが、特に「クラシックをされてる方は1拍と3拍にアクセントを置きがちだけど、ポップスは2拍と4拍にアクセントを置くと良いんだよね。」とおっしゃっていました。
確かにジャンルが違うと表現の仕方が違ってくるよね・・・。
私も書道パフォーマンスで書を書く時は、普段の書作の際にやらないような動きをしますもの。
普段、お手本を書いたり、展覧会用の作品を書いたり・・・という時には、体を動かしたりしません。
静かに・・むしろ息をとめて書きます。
でも書道パフォーマンスの時は、体全体で書いてることが伝わるように、わざとオーバーアクションで体を揺らしたりします。
その方が観ている方も、必死で書いてる感が伝わって満足されると思うからです。
想像してみてください。
舞台にただ黙って出てきて、シレーっと文字を書いても、『ふ~ん』で終わるでしょう?
それより体全体を使って、大きな紙面に書き上げた方が、観ている側も気持ちが良いと思います。
『書道』というと『精神修養』的な色合いが取り上げられがちですが、書道パフォーマンスは『エンタメ』です。
でもただただ『エンタメ』だけに走ると、自己満足の塊になってしまいます。
古典の臨書という基礎練習をしっかりして、基礎固めができているからこその『エンタメ』が成り立つのです。
コロナ禍が終息したら、ぜひあなたの目でこの『エンタメ』をご覧くださいね。