巷を賑わす「腹筋運動禁止論」への大久保の個人的見解というか判断 | パーソナルトレーナー大久保進哉の問題解決!

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パーソナルトレーナーとして、のべ1万人以上。セミナー講師として、1000回以上講演。健康運動指導士&健康運動実践指導者の養成講習会講師として活動中の大久保進哉のブログです。

運動指導者の価値を、医師、弁護士、税理士の三大専門家に並ぶ位に高めたいと思います!

日本バスケットボール協会が、カナダのスチュアート・マックギル名誉教授の研究から、腰痛の原因になるので「仰向けからの上体起こしを推奨しない」として周知を進めているという。

例えば、こちら。

http://jp.wsj.com/articles/SB10421733196172483684504581436921882431938

昨日、朝日新聞に掲載されたので、数名のお客様に、質問を頂きました。一般の方の情報収集は速いですねえ(^^;)

さて、こういった記事を読むと、以下のような行動を取るトレーナーがいると思います。

 

①「そうだ!そうだ!」これは、エビデンスベースだ!と共感し、後押しする。
②「何を言っているんだ。私ならばもっと素晴らしいアイデアがある!」と是正し、代替案を出そうとする。


皆様はいかがでしょうか?


僕はどうするか・・・。

③大変参考になる意見だった。

です。過剰に反応もしなければ、無反応でもないです。

マックギル教授には「貴重なデータをありがとうございます。」と思います。

僕の見解と言うか、判断としては。

お客様(選手)の「優先順位は何か?」です。そして「インフォームドコンセント=説明と同意」が必要です。

 

お客様が痛みに敏感であったり、腰痛の既往症があったり、構造的に骨粗鬆症であったり、リスクが大きければ、当然行いません。

しかし、この動作を行う事が、優先順位として高くなれば、行います!
寝技のスペシャリスト。柔道だったらやりますね。

要は、お客様や選手に対するトレーナーの「覚悟と責任」だと思います。そして、代替エクササイズは、星の数ほどあります。

先人には、知の巨人「ドラッカー」のような、筋トレ指導者の大先輩が日本にも、いらっしゃいます。


例えば、矢野雅知先生の著書から。物凄い数の腹筋運動が紹介されております。※以前、助手など沢山やらせて頂きました。

書籍はこちらです。

 

例えば、SCRフィジカルソリューションの関本登志昭先生の書籍から。

書店では購入出来ません。問い合わせなどはこちらまで。
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/scr/
関本先生の考え方は、分かり易くて、深くて、探究心旺盛な方は、はまると思います。

そして、大御所。日本の筋トレの開祖。
故窪田登先生の著書から。

 


もちろん、「適者生存」で時代と共に変わるコトもあります。しかし「不易流行」なコトもありますから、安易に判断するのはどうかと思います。

また、言論の自由が認められているので、朝日新聞の記者による、「腹筋運動はもう古い!」という見出しも理解できます。売るのが正義です。事実を伝えているのかは、分かりません。

重ねて述べますが、問われるのは、プロフェッショナルとして活動するトレーナー、コーチ、運動指導者の「判断力」ではないでしょうか?

マックギル教授も「そんな捉え方されてもコマリマース」と言っているかも知れませんよ。知らんけど(笑)


では、12月半ばも「情熱体力で!」(^^)/