昨日のブログの続きを書きます。
今日は、結論から言います。あ!運動指導を仕事にしているプロの場合です。
「その他大勢から抜け出したかったら・・・学び方を変えた方が良いです」
さて、昨日の内容は、380Kgをゆっくり持ち上げた時は切れないストラップが、たった40Kgのクイックリフトで切れたという話でした。※経年劣化も要因です。
パワーとは、新聞などでは「力がある」という意味で使われますが、これは間違っています。本来の「パワー」とは、「大きな力を素早く動かしている」という意味です。よってパワー=「筋力」×「速度」となります。掛け算なのがポイントです。前者重視か後者重視かです。
具体例で書きます。
①筋力が優位なケース
柔道で相手を「動けないように押さえつけているケース」
動きがない=静的なので、速度がほぼ0に近いですから、これは筋力が強いのです。パワーではなく、筋力(ストレングス)が強いのです。
類似した例は、背筋力系や握力系の測定です。動かないモノに力を加えますよね?速度が0です。
②速度が優位なケース
ファミコンやゲーム機器で行う「ボタンの高速連打」これは、ボタンは極めて軽いので、手の筋力は不要です。これは「スピード」が速いのです。※実際には、指先以外を固定するために、体幹などは固定する筋力が必要です。パソコンのキーや電卓の高速連打も同じです。あれで筋肉モリモリになる人はいませんよね?
③「筋力」×「速度」=パワーが高いケース
相対的に「筋力」が高いパワーの例。これを「ストレングス(筋力)・スピード(速度)」と言います。前者の方が重要です。「ツン・デレ」や「エロ・カワ」「甘・辛」と同じ理屈です。
例 陸上競技のスタートダッシュ時、ウエイトリフティングの床から拳上時、やり投げの槍を放す瞬間
④「速度」×「筋力」=パワーが高いケース
相対的に「速度」が高いパワーの例。これを「スピード(速度)・ストレングス(筋力)」と言います。スピードは、筋力ほどノビシロが大きくないので、実際的ではありません。
例 無負荷に近い投球動作、卓球(ボールもラケットも軽い)、オネエの人が行う左右の手の振り(IKKOさんの「もーやだやだー」の時)
上記を図で表すとこうなります。
少し見にくくて申し訳ありません。
「スピード強化のトレーニングと食事が分かる」より
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この図とか。
パワーアップの科学より←これはあったら即買いです!
つまり、380Kgをゆっくり持ち上げるシュラッグよりも、40Kgに加速度を加えて挙げたり降ろしたりするクイックリフトの方が瞬間的にはパワーの値が大きかったと考えられます。実は、切れたのは降ろす場面でしたから、専門的には位置エネルギーも加わって、さらに急加速でした。よって、ストラップへの瞬間的な影響が大きく、切れたと考えられます。※専門用語を少なく書いています。
さて、一般的に「みんなが学んでいるコト=学ぶべきコト」と思ってしまいがちだと思います。例 「姿勢」「体幹トレ」「筋膜リリース」など
しかし、特に静的な「機能解剖学」に準じた学びは、シンプルだし、分かりやすいのですが、その分、あっという間にライバルが増えるのです。競争激化になります。やがて、価格破壊も起こります。マッサージやストレッチ専門店などがそうです。需要と供給バランスが崩れやすいのです。
「生産性が高い=プロ」と定義すれば、学びのベクトルを変える手段もアリだと思います。※生産性については、また別途書きます
長くなるので、ここまでにします。
では、本日も情熱体力で!(^^)/