ボディビルの筋肉は使えないと言う人の誤解 | パーソナルトレーナー大久保進哉の問題解決!

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パーソナルトレーナーとして、のべ1万人以上。セミナー講師として、1000回以上講演。健康運動指導士&健康運動実践指導者の養成講習会講師として活動中の大久保進哉のブログです。

運動指導者の価値を、医師、弁護士、税理士の三大専門家に並ぶ位に高めたいと思います!

昨日、同様の意見を書いているフェイスブックを見て共感
したので、僕も書いてみます。

「ボディビルダーの筋肉って見せかけなんだよね。」とか
「だからスポーツには筋トレは役に立たないらしいよ。」

という意見を直接聞いた事があります。

全く誤解です。この方には、優先順位という考えが
欠落していると思います。

こういう事を言う人にありがちなのが、「筋肉コンプレックス」
です。学生時代に、非力だったとか、喧嘩が弱かったとか
トラウマがあったりします。偏見になりやすいのです。
大人として、未成熟かも知れません。誰だって、トラウマは

あるものです。僕にもあります。

まず、思い切り誤解しています。

ボディビルは筋トレを手段として
用います。主に筋肉を肥大させたり
形を整えるために使います。

スポーツ動作を向上するためでは
ありません。




例えて言えば、野球で、バットにボールが当たるようにするために
「筋肉を鍛えよう!」とは発想しませんよね?素振りをして
バットスイングの技術を高めます。手段は筋トレではありません。

テニスで言えば、強いボールを返すよりも、まず優先するのは
スイートスポットにボールを当てることです。これも技術。
筋トレではありません。

しつこくいきます。

ドラムを叩けるようになるためには、まずはリズム感とか、
スティックの持ち方とか、左右の手足で違うリズムを取る方法

学んでから、パワフルに叩けるようにします。筋トレではありません。

要するに、ボディビル(筋肥大)と
スポーツ動作(技術)は、別物です。


もっと言えば、スポーツ動作(技術)
を高める最適手段が、「筋肥大」
である可能性は低いのです。


ただし、優先順位があります。


心技体が順番のスポーツは、筋肥大の優先順位は低いです。
例えば、卓球。弓道。ダーツ。など。ノンコンタクトで、動作が比較的
小さいです。骨折などの大怪我はしません。

心体技が順番のスポーツは、筋肥大の優先順位は高いです。
例えば、アメフト、相撲、ラグビー。など。コンタクトありで、動作が
大きく、大怪我をしやすいスポーツです。

僕は、ボディビルだけとか、筋トレだけとか、ピラティスだけとか
ヨガだけとか、唯一絶対手段は無いと考えています。ですので
「こうあるべきだ!」とか言う唯一絶対論者ではありません。


個別性の原則や、特異性の原則にのっとり、対象者の個性や
目的に合わせて、最適な手段を選択するのが、現状ではベスト
に限りなく近いベターだと思います。

前述の偏見者にありがちなのが、体験したこともないのに
否定的な意見を述べることです。そして、筋肥大や筋力への
トラウマがあるので、インナーマッスルや体幹、合気道などに
偏りやすくなります。

重ねて言いますが、インナー
マッスルや体幹、合気道が最適
手段になるケースもあります!

結語です。

僕は、以前、グループレッスン否定論者とクレームを頂いた事が
あります。思い切り誤解です。


継続性の原則においては、非常に効果的だと主張しています。
ただし個別性の原則や、漸進性過負荷、特異性の原則に関しては
ベストでは無いかも知れないと主張したのです。

僕の伝え方も未熟だったと思います。反省しています。

偏見や先入観を捨て、広く多面的に物事を見たり感じれば
視野も広くなり、考え方も変わると思いますよ。

もっと、尊重しましょう!(^^)/ 自戒をこめてです!!