少し時間が経ってしまいましたが…。
先日観に行った
『チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』
の感想を残しておこうと思います✏️
※以下、思いっきり映画のネタバレとなります!!これから映画を観に行かれる方等々は、十分にご注意くださいませ!!
実は映画を観た直後は、すぐには感想を書くことが出来ませんでした。
興味ないと思いますが、本題に入る前に、まずはじめにその理由から説明させてください🙇♂️
感想を書けなかった理由
正直に言います…。
映画を見終えた直後の率直な感想として…
モヤッ
としたんです💦
でもそれって、決して作品がつまらなかったわけではないし、ドラマの世界観が劣化したと思ったわけでもないです。感動した場面はいくつもありました❗️映画を見終えた後は、ずっと『心音』が頭ん中をエンドレスリピートしてましたし、余韻も確実に感じてました‼️
ただ!!
心の中に具現化出来ず、昇華できないモヤモヤがずっとあって、シンプルに
『良かった』
『感動した』
とは思えなかったのです。
実際、鑑賞前に予想していた号泣するようなこともありませんでした。(これに関しては、映画の内容云々というより、全く次元の違う自分自身の問題のせいなので、それについては最後にまたお話しさせていただきます…w)
そんなわけで、このモヤモヤの理由がわかるまでは感想の書きようがないよな〜と思っていたこともあり、少し時間が空いてしまったのです…💦
が!!
ようやくそのモヤモヤの正体がわかったというか、自分の心の中を因数分解できた気がするので、満を辞して書かせていただこうかなと思いました。
この書き出しからして、薄々感じているかと思われますが…。
予めお断りしておきますと、今回の映画に対する僕の感想は…
『すごく感動した!!』
『何回でも観たい!!』
と、120%称賛の声をあげてらっしゃるチェリ家の方々の気持ちに、水を差すような内容になるかもしれません…💦
どういうことか?
と申しますと、要するに…
『僕は1%も否定的な感想を持たなかったわけではない』
ということです。
なので、
歓喜に沸いているチェリ家のみなさんの余韻を壊してしまいかねないよなぁ…。
という思いもあり、正直、今回の映画についての感想を書こうか書くまいか結構悩みました。
変な話、
『良かった』と感じた部分とか、
『素直に感情移入できた』
部分だけを切り取って、それっぽく取り繕って書けばいいかなぁとも思いました。
けれど、自分の中に
『変な正義』
がありまして…。
少なくとも、このブログ上では、
"気持ちを偽ってまで何かを書きたくない"
という譲れない思いがあるので、それはしたくないなと思いました。
なので、あくまでも
僕個人の感想
として、あえて感じたままを書かせていただこう!!との結論に至りました🙇♂️
ただ、これは僕の人間的に歪んだ部分がそうさせているだけというか、どこまでもリアリストで、純粋にチェリまほの世界と向き合い切れなかった難儀な性格がそうさせているだけであって、作品と素直に向き合える心をお持ちの方からしたら、文句なしに素晴らしい作品なんだと思います💡
なので、僕があーだこーだと書いたとしても、
『あぁ…世の中にはこういう可哀想な人もいるんだなぁ』
くらいに思って、読み流していただければイイのかなと思います(笑)
ただ、そうは言っても、
『大切な作品に対する否定的な意見は許さん!!』
『そんな感想は1ミリも読みたくない!!』
という方もおられるかと思いますので、そういった方は、ここでフェードアウトしていただいた方が賢明かなと思います…🙇♂️
と!
クドクド前置きをさせていただいた上で、
あくまでも僕が感じた個人的感想を素直に綴らせていただこうと思います✏️
ちなみに!
こんな前置きをしてしまうと、さもネガティブな感想しか抱かなかったように聞こえてしまったかもしれませんが、最終的に、
『観に行って良かったな』
というのが僕の総論であって、否定的な感想しかないわけではないので、そこらへんはお間違えなきよう読み進めていただければと思います💡
あと!
僕は映画を1回しか観ておらず、記憶が曖昧な箇所も多いので、セリフとか場面の説明が多少違ってる部分もあるかと思われますが、何卒ご容赦くださいませ💦💦
(本当に前置きがくどいですね…w😅)
モヤッとした気持ちの正体は…
僕がモヤッとしてしまった原因として、1番大きかったと思われるのは、僕の中で…
『1つのBL作品(もっと言えば、同性愛を取り扱った作品)として観る視点』
と、
『"いちチェリまほファン"として、純粋に安達と黒沢の恋愛を見守る視点』
という"2つの視点"が混在していたからではないか?と思ってます。
チェリまほって、ドラマシリーズでは、同性を好きになることで直面する葛藤とか切なさに触れつつも、
『同性愛を異質なものとして描写するシーン』はほとんどなくて、むしろ、
"意図的に具体的な表現や必要以上に掘り下げることを避けている"
ような感じで、
"みんなが多様性を自然と受け入れている優しい世界観"
でした🌍
今回の映画版では、同性カップルが人生を共にする上で避けては通れない壁とも言える
『同性婚では認められない法律上の問題』
や、
『身内や社会へのカミングアウト』
といった、ドラマシリーズ以上に、
"重くシリアスなテーマ"
に踏み込んできましたが、やはりドラマシリーズからの世界観を踏襲していたので、
『同性婚』とか『男同士』といった、直接的な言葉は一切出てきませんでした。
つまり!
こういう大きなテーマを扱いつつも、
あくまでも"チェリまほ"ならではの
優しい世界観は貫く✨
というスタンスなんですよね。
そのことを踏まえた時。
この優しくファンタジーな世界観で、こういったリアルで重いテーマを扱うと、どうしても
現実との乖離
が生まれるというか、
『現実がこういう世界だったらイイよね』
という、あくまでも未来への希望を表現した話に感じるというか、桃源郷のような世界の話だなと感じてしまったんですよね。
たとえば、黒沢のお母さんは"息子の結婚相手が同性"という事実を簡単には受容できないわけですが、結果的には、2人と直接会って数分もしないうちに受け入れるのです。もちろん、物語を通して、安達と黒沢の真剣さや覚悟は伝わってきたものの、正直なところ…
『現実ってこんなにスムーズにいかないよね?』
と思いましたし、2人が結婚するという事実を公にカミングアウトしても、それすらあの社会ではすんなり受け入れてくれるという事実に、なんというか違和感を感じたんですよね。
たぶん、今回踏み込んでいるテーマが、ドラマシリーズの時とは比べ物にならないくらい大きなテーマだからこそ、さすがにちょっとリアリティーに欠けるかもなぁと感じてしまったのかもしれません…😓
ただ!!
冷静に考えたら、ファンタジー要素もあるチェリまほの世界観を理解していながら、観る側がこの優しい世界に、
過度なリアリティーを求めること自体、そもそもナンセンス!
だよなぁとも思ったんです💦
なので、その点に関しては、
こちらが割り切って観るべきなんだろうなぁ
と考えを改めました💡
つまり…
同性愛を取り扱ったひとつのリアルな作品として観てしまうと、現実とのズレを感じてしまう部分があるのだけど、チェリまほというひとつの優しいファンタジー作品として観れば、素直に感動出来たり、感情移入できるんです。
もちろん、ファンタジー作品とはいえ、そこから現実に訴えくるもの、心に訴えてくるものはたくさんあるし、素晴らしい作品であることは間違いないのですが、恐らくその
『相見えない二つの視点』
を持った上で、映画と向き合ってしまったことが、僕の心の中にモヤッとした気持ちを生み出してしまった原因なのだと思います。
登場人物たちの変わらぬキャラクター感に安堵。
今回の映画では、事前に聞いていたとおり、物語が進むにつれて、安達の成長がハンパなかったわけですが、序盤はいかにも『安達らしい可愛さ』が炸裂していて、エレベーターを待つ安達の姿が映った時は、声は出せないけど、心の中はめちゃめちゃ歓喜でした😆
ドラマの最終回が昨日のことのように『安達清』をそっくりそのまま再現してきた赤楚くんの姿には、ホント素晴らしいの一言しかありませんでした👏
アウトドアデートの場面で、
木の枝を見つけてはしゃぐ安達とか、足場の悪い岩場で小刻みにふらつく小動物のような安達とか、いわゆる"安達走り"とか…☺️
映画の序盤は、安達の"可愛い"が出てくるたびに、マスクの下の表情はヘンニャリ🤤しておりました(笑)
そして、黒沢に関しても、やはり1年前にドラマで観た黒沢優一のままでしたね✨というか、今回改めて思いましたけど、黒沢って…
町田啓太くんそのもの✨
ですよね💡
だから、変わってないもなにも、そもそも、
町田くんがそこに存在さえすれば、それは黒沢優一だよね
っていう感覚に陥りましたねぇ😊
そして、安達のご両親に会いに行く前の履歴書のくだりとか、安達に似合うと思って買った服が"例のパジャマ"以外にも大量にあったというくだりとか、
いわゆる黒沢特有の
『変わった一面』
について、原作を踏襲していたところも嬉しかったです👍
そして、安達、黒沢以外のキャストについても、みんな1年前のキャラクターそのままで、ホント拍手を送りたくなりました👏(個人的には六角の顔つきが少し精悍になったというか、大人になったなぁとは思いましたが)。
安達と黒沢の初Hを邪魔したのが、相変わらず間の悪い六角だったり、
神社のシーンで焼きもちを焼いた湊に対してキュンを発動する柘植だったり、
ドラマの時と変わらぬキャラクター感が観れたことで、すごく安心感がありました😊
個人的には、赤楚くんが安達清としてスクリーンに現れた時以上に、浦部先輩の
あだちぃ〜
という声を聞いた時に、
『あっ💡チェリまほが帰ってきたんだな👏』
と思えた気がしました❗️
浦部先輩の『あだちぃ〜』が、まさかこんなに尊く聴こえる日が来るなんて…✨浦部先輩の音声付きLINEスタンプとか欲しいなぁなんて思いました(笑)そーいえば、ドラマ版チェリまほって公式LINEスタンプとかないですよね。商売っ気がないというか、作れば絶対売れるのになぁ…と思いました。
あと、今回の映画を見てイイなぁと思ったのは、藤崎さんの優しい存在感✨
ドラマの時も良い子だなぁとは思っていましたが、なんか今回の映画で、より彼女の魅力を感じたというか、豊川のみんなを見守ってくれてるような、あの聖母のような雰囲気に癒されました😊
そして、
『自分の納得いく人生を送れたら幸せ』
という彼女の言葉は深く心に刻まれました❤️かつて安達が、彼女のことを密かに『ちょっといいなぁ』と思っていたのも納得です😊
そーいえば藤崎さん、社労士の資格は取れたのだろうか??
登場人物の関係でひとつ残念だったのは、
『黒沢のお姉さんが不発』
に終わったこと‼️
安達と黒沢の会話の中で、軽く触れてくれたことは嬉しかったけど、最後の結婚式の場面にも居なかったように思えたし(僕が見過ごしただけ?居ました??)。結婚式の時くらい、海外から駆けつける設定にして欲しかったなぁなんて思いました😅
というわけで!
クドすぎる前置きのせいで、だいぶ長くなってしまってるので、まだ書きたいことは沢山あるのですが、ここいらで一旦切らせていただきますね😅
相変わらずお読み苦しい文章で申し訳ございません…💦ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♂️もしよろしければ、次回もお付き合いいただければと思います💡