「地球へ…」天城小百合先生と私 | ひさもとみきしょうじ

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連続ブログ小説「ケータイサラリーマン橋ユキヨ」[あらすじ]東京にある架空の商社「ひさもとみきしょうじ」で新規事業の"ケータイコミック"サイトのコンテンツ営業をする橋ユキヨの明日なき戦いを描く物語?!

以前にも少し書きましたが、先月11/19(月)~23(金)の小百合さん宅訪問はお家で楽しく過ごす事しか出来なかったのですが、それでも小百合さんが望んでいた事を一つ、ようやく出来て

それが「地球へ…」のテレビアニメ版全24話を私に観せる事。先生の以前の日記から読んで下さっている皆様はご存知と思いますが、この物語に登場するマツカというキャラクターに先生は心を動かされ、同人誌「聖母の左手」(前後編)を描き上げた…この作品は先生の情念の結晶であると同時に、今の境遇に至るその引き金となった作品でもあって、私としても是非とも読みたいとずっと思っていて、その為にはまずテレビアニメ版を観なければいけないという事で

勿論「地球へ…」が素晴らしい物語である事はいわすもがな…知的障がいの弟を持つ私としてはどうしてもその角度から語りたくもなりますが、今回は先生が心を動かされたテレビアニメ版をついに観た話を

結構違った。原作とテレビアニメ版がという話ではなく、私と先生の感想、というより観る視点そのものが違った。けどそれが面白いというか、初めて電話で話してシンパシーを感じてお付き合いを始めた私達ですが、やはり年月を重ねる中で相違点もたくさん出てきて、その都度とことん話をする中で理解し合う…私が折れてる方が多い?(笑)、そんな会話が楽しくて

だから今回の違いもなるほどというか。私はテレビアニメ版を全体として捉えて、竹宮惠子先生の壮大な物語はたとえ2クールあったとしても、その総ては描ききれない、だから的を絞って、私はこのテレビアニメ版をキースの成長譚と捉えたのですが、なのでそれ以外の部分はともすればダイジェスト、或いは視聴者の解釈に託してしまっている、けれどそれはそれで良い。だからこのテレビアニメ版に何か付け足す必要は全く無い、と思ったのですが

先生はマツカのキースに対する想い、そしてその為に同胞であるミュウを裏切らなければならない苦しみ、そこを深く描きたいと思ったわけで。また先生はモビーディックやメギドを美しいと言ったけれど、私は如何にもCGな感じは嫌いなので…了見が狭い私(苦笑)。あとマツカについてはキースが総てであって同胞を裏切る事への葛藤は無かったんじゃないかな…後に出てくるシーンはマツカの姿を借りたキース自身の葛藤であって

これらは当然先生の想いを否定するものではなく、テレビアニメ版を全部観終わった後、これらの感想を話して、改めて先生の意見を聞いて…この語らいの時間が楽しくて

マツカの表情を何回もストップモーションや繰り返し観るのがちょっとイラッとしたのは内緒笑。

それで時間が無くなってしまって、肝心の「聖母の左手」(前後編)は読ませてもらって無いという(苦笑)

…先生のファンサイト「天の城」(聖様、ご無沙汰しております。お世話になっております。)で販売しておりますので宜しければ是非ご一読を。

絶え間ない疼痛と、尿道炎とおぞ、飛蚊症、そして頭の皮膚病と、私の滞在中ついに一度も外出出来なかった、先生と私のささやかなひととき、でした。