以前に書いた、「心療内科に行け」と言われた歯医者での話なんですが、

 

レントゲンの結果「左上2番の神経が死んでるんじゃないか」と言われました。

 

前歯がうずく原因はそれじゃないか、と。

 

治らない前歯の疼きに苦しんでいたその時の私は、(この苦しみから解放されるなら前歯を抜いてもいいか…)と思い、左上2番を抜歯して部分入れ歯にすることを真剣に考えました。入れ歯の得意な歯医者さんを市内で見つけ、ストリートビューで場所も確認。

 

50%くらい覚悟を決めたところで、「一応他の歯医者でも調べてもらおう」と、電気歯髄診断器のある歯科医を探しました。電気歯髄診断器というのは神経が死んだかどうかを調べる機械です。

 

ネットで探した良さそうなクリニックに電話するも、2件連続で「うちには電気歯髄診断器はありません」と言われ、3件目でようやくヒット。(電話の女性が「電気歯髄診断器なんてどこでもあるんじゃないですか?」と言っていたのを覚えています。)

 

数日後そのクリニックに行き、電気歯髄診断器でチェックすると…

 

「神経生きてますよ」

 

レントゲンも撮ってもらったのですが、前の歯医者で根っこの先に見えていた黒い影(私も確かに見ました)がありません。

 

結局歯は抜かずに済み、それから自分で咬合調整を続け、今では何の問題もありません。

 

もしあの時、抜歯と入れ歯作成を頼みに行こうとしていたクリニックで、念の為の再検査もせずいきなり抜歯されていたら、私は健康な前歯を失っていたことになります。

 

歯医者選びは本当に大切だなと、この一件で改めて思い知りました。

 

電気歯髄診断器も、見た感じせいぜい数万円の機械だと思うんですけど、持ってる歯科医と持ってない歯科医がいるわけです。(持っていない場合、いったい何を根拠に判断するのか、それはそれで興味があります)

 

また、ある歯科医の先生がブログに書いてたのですが、その先生はCTとかもすごく良いのを使っていて、そうすると画質・情報量が全然違うそうです。

私のレントゲンも、もしかしたらそういう機械の性能の問題でたまたま影みたいなのが写っていたのかもしれません。

 

矯正を始めた頃の私は、「歯医者なんてどこでも同じ」と思っていたんですが、本当にナイーブ、無知でした…。

誇張でも何でもなく、「歯医者選びは人生を左右する」と、今の私は声を大にして言いたいです。