桂米輝❷繁昌亭・今年9月19日昼席で演じた新作落語【若い役者の殺人シーン】が面白かった❗️について
【舞台で演技する若い役者が、トンチンカンな演技をするので、芝居が終わった後、毎回、演出家に叱られる。
それで、次の日、違うトーンで演技するのだが、
的はずれな感情で演技していると、繰り返し演出家からダメが出る❗️
実は、若い役者が、毎回、違う感情で演技するには、原因があったのだ❗️
それは、
若い役者が、舞台が終わったあと、
喫茶店に先輩に誘われて、
・・・・・】
⚫︎その若い役者が舞台で演技するのは、次の殺人シーンで、
(殺され役)やめてくれーー❗️
誤解なんだ・・・殺さないでくれーーー⁉️
『若い役者』お前を殺す❗️
お前は友達を裏切った‼️
お前を殺す❗️
このやり取りの部分なのだ❗️
★若い役者は、
この殺人シーンの演技で、
初日、
ロボットしゃべりのような、無感情な口調でしゃべったのだ❗️
それに、
演出家は、大事なシーンなのに感情を入れないとは何事か❓と叱った‼️
次の日、
若い役者は、かなり暗めのトーンで殺され役を脅し、
演出家は、暗すぎブラックトーンすぎると激突❗️
その次の日、
若い役者は、とっても優しく甘いトーンで脅し、
演出家のダメ✖️が出る❗️
・・・・・・・・(そのリフレイン)。
★実は、
若い役者は、舞台が終わったあと、喫茶店で、あることをしていたのだった⁉️
初日、
演出家に叱られて、
反省して、
好きなコーヒーに甘味料を入れず、
苦い苦い味のブラックでコーヒーを飲んだのだ‼️
〜〜〜次の日の演技が、暗くてブラック濃いめの演技になった⁉️
次の日、
ブラックすぎると言われたので、
砂糖とミルクを多めに入れて飲んだ⁉️
〜〜〜翌る日、甘えたの演技になった。
次の日、
炭酸の強いレモンスカッシュを飲んだ。
〜〜〜翌る日、炭酸の強いシュワシュワした演技になった⁉️
こんな事が繰り返され、
最後には、
牛丼を食べたら、
翌る日、若い役者が、殺人を脅すセリフの中に、
『お前を殺す・・牛丼❗️』と食べ物の名前まで言いだしたりして・・
⭕️この単純で、あっけらかんとした繰り返しのやり取りが、バカバカしくて、
生理的についつい笑ってしまうのだ❗️
笑い作りに、いわゆるヒネリがなく、
逆に、それだけ、
お子様向けのような【直球のシンプルな笑い作り=
ベイシックで単純な面白さ】の心地良さ、
ナンセンスの快感に
浸らせてもらった❗️
それも、普段あんなにヒネッた妄想で新作落語を作る桂米輝が、
極めてシンプルな面白ネタが作れるという証明を見せてくれた❗️
桂米輝は、
ファンタジーなネタから、
シュールな跳んだネタ、
そして、単純なひねらないネタまで、
極めて幅の広い発想で、
新作落語の世界を
クリエイトできるという才能の素晴らしさを
見せつけたのだ‼️