NHK新人落語大賞❶昨年、桂二葉が佐々木裁きのネタで、優勝出来なかった理由(わけ)❗️




桂二葉が、NHK新人落語大賞に2年連続出場し、2021年の今年、ついに女性落語家で初めて大賞を受賞した❗️


素晴らしい快挙である❗️


桂ニ葉ファンとしては、【サイコーの気分】❣️

コングラッチュレーション❣️優勝🏆❣️イェーー




そして、桂二葉ファンを代表して、

【天真爛漫な人を演じさせたら、

誰にも負けない面白い人間味を出せる

持って生まれた生得の才】に感動し、

皆にもっと知ってほしいと思う気持ちが、

さらにさらに湧き上がるのだ❗️



⚫︎ここで、

この2年のNHK新人落語大賞での桂二葉の活躍と流れを話そうと思う❗️



⚫︎2020年


昨年、初めて出演した桂二葉は、

お奉行遊びをするませた子供(桶屋のせがれ・四郎吉)がお奉行をへこませるお裁きものの名作落語【佐々木裁き】を演じて、

審査員の柳家権太楼と國村隼から【キビシイ講評】をもらったのだ。

〜ちなみに、優勝したのは、鶴光門下の笑福亭羽光

だった。ネタは新作落語の【ペラペラ王国】。


⚫︎2021年


そして、2年続けて今年も出場した桂二葉が、

落語ネタ【天狗さし】を演じて、

審査員全員から【10点の満点を獲得】して、

女性落語家として初優勝した‼️

 



⚫︎2020年の審査員・國村隼の講評の誤り❗️について



で、私に言わせれば、

昨年の審査員、國村隼の講評に問題点があったのだ❗️


どういうことかと言うと、

その講評の半分は、

二葉落語の魅力を見事に言い当てていたのに、

もう半分は、勘違いしていた。



ここから、二葉ドラマが始まったのだ。




🔴🔴では、昨年のNHK新人落語大賞2020の講評を紹介しましょう。



⚫︎昨年2020年のNHK新人落語大賞での二葉の紹介ワードは、【子供を演じさせたら、負けへんでーー】❗️

そして、二葉が演じたのは、お裁きものの落語【佐々木裁き】だった❗️



⚫︎演じた後の審査員の講評は・・・


柳家権太楼【失礼ですけども、ネタ、どのくらいありますか❓


二葉【つらい質問ですね。


司会の林家たい平【正直に申せ❗️


二葉【エーーッと、30位ですかね・・・


権太楼【もうちょっと増やそうね。

ほんとに、おばあさん落語やってみたりね、おかみさん落語やってみたり、とゆー風なバージョンを、ホントに色々とやるんだ❗️

そーすると勉強になってね、幅が広くなってね、

いいフラが出てくるんですよ❗️

そーしてください。

また、頑張りましょう。


國村隼【子供のキャラクターの時には、本当に、

その子供がイキイキと立ち上がって、聞いてるこっちにも、その子がホントにそこにいるよーに感じられたんですけど、

ちょっと残念なのは、大人があんまり生きてなかったのかなーーと・・・。

同じネタでも、子供じゃなく大人のキャラクターをもっともっと、ちゃんと立ち上げる工夫をされたら、いかがかなーーと思います。

                  (完了)




★かように、

國村隼の講評の前半分は、見事に二葉の落語の素晴らしさを言い当てている。




⚫︎が、あとの半分【大人を描けていない】の発言は、勘違いである。



この落語ネタ【佐々木裁き】の主たる大人は、

大坂の名奉行、南町奉行・佐々木信濃守であって、

品格と威厳を備えていなければいけない。

つまり、いわゆる庶民ではなく、

典型的な名奉行を演じるべきで、

多くの落語家がそうしている。

変な個性付けはいらないのだ❗️

 


⚫︎二葉の甲高い声では、大人は無理



國村隼の発言は、

二葉のような甲高い声では、

大人の奉行そのままを演じられないので、

もっと【大人の奉行らしく】、低い声の重々しい男であってほしいと言っているように聞こえた❗️


しかし、落語は映画や芝居と違って、

役柄に似せる必要はない❗️

例えば、年配の女性を、男の落語家が演じるとして、声を年配の女性の声に似せる必要はないのだ❗️

逆に、真似するな、と教えられている。


男が演じるとしても、女性の声に近づける必要はない❗️



★落語は、人の声をマネるのは大きな間違い❗️



大事なことは、その演じる人の心根を理解し、

その人の気持ちになって、しゃべればいい❗️

そうすれば、落語を聞くお客様が、頭の中で、【想像してくれる芸能】なのだから。〜〜落語とは、ある種、イマジネーション芸である❗️と言える。

だから、扇子ひとつで、あらゆることが表現できる象徴芸能なのだ、落語は❗️


だから、二葉さんの甲高い声でも、品格のある語り口になっていれば、名奉行を伝えられるし、

その時演じた落語【佐々木裁き】でも、威厳ある奉行をしっかり演じていたと、私は感じていた❗️


⚫︎二葉さん、初登場で、緊張しすぎ❗️


しかし、一点、初めてのNHK新人落語大賞の舞台だったからだろう、かなりの緊張感が伝わってきて、所々、言葉が詰まったりしていた❗️


【硬さが感じられる演技】だったと思うが、大人を演じきれていないとは、全く思えなかった❗️



⚫︎二葉さんの子供、四郎吉は、とにかく魅力的❗️


そして、主役の子供・四郎吉に関して、

二葉は、利発で頭がよく切れ、ピュアそのままに育った子供として立ち振る舞っていて、

いわゆる子供を演じている感じがしなかった❗️


それこそ、【二葉の魅力そのもの】だ❗️

他の落語家が演じると、子供を演技していると感じてしまうが、二葉には、それが全くない❗️

自然そのものなのだ❗️



⚫︎二葉さんの演技力は、生まれつきのもの❗️



私が特に強調したいのは、

二葉が、そんなフラがあったり、面白い妙なキャラのある大人や子供を【魅力的に演じるのは、

数年前から】であって、

この1年で成長したのではない❗️

ということ。


二葉さんが、もともと生まれながらに持っていた魅力であり、それがこの数年で磨かれてきた❗️のだ。