桂福丸【やけくそ独演会】❷福丸が25分で作り上げた【三題噺】の見事な完成度❗️そして心地良い【岸柳島】




桂福丸【やけくそ独演会】❗️国立文楽劇場小ホールで、9月26日に開催。



🟡三題噺。

観客から、いただいた3つのお題は、

【東京2020。混浴。さんま。】



桂福丸は、この落語会の初めの出番で、観客からお題をもらい、次の出番=桂二葉の落語【佐々木裁き】の舞台の間に、考え作り上げて、二葉の落語終わりに続いて、すぐ登場し、三題噺を演じた。



🟢その間、25分❗️

つまり、制作時間、25分❗️

短時間で、よく作り上げたなと感心した❗️




⚫︎三題噺の内容は・・・・・


MC『オリンピック東京2020が、来年に延期になり、

同じことをやってたんでは、世界中から人が来なくなるのでは、と考えて、新しい競技のアイデアを募集します。

まずは、落語家さん・・・・


落語家『落語ウェイトリフティング❗️を提案します。


MC『落語家が、重量挙げを❓


落語家『いやいや、落語家を持ち上げるという競技です❗️

落語会に来ていただいて、客席から大絶賛し、サイコー❗️名人❗️と声をかけて、終わってから飲みに連れて行き、ご祝儀を渡して、持ち上げるだけ持ち上げて、1番気持ちよくさせた人が、金メダルということで❗️


MC『非生産的ですね。他には❓


Aさん『オリンピックを使って、日本の文化を発信したい。そこで、銭湯の混浴♨️❣️

競技名は、混浴男子400m❗️

400mのお風呂を作って、女性たちに入ってもらう。

これは男子の競技で、400mのお風呂を普通の顔して通ってもらって、その間、イヤらしい目で私たちを見てたと思われなかったら、金メダル‼️


MC『好き嫌いがありそうな競技で。他に❓


Bさん『日本の食文化から、さんまをテーマに❗️

競技名は、さんまボーントール・フリースタイル❗️

さんまの骨をキレイに取る競技でして、

年齢制限なし❗️

お年寄りが、サンマを食べ始めてすぐ、頭と骨しか残ってないこと、あるじゃないですか。

その様に、キレイに骨を取ったら、金メダル❗️

で、おじいさんでも、最近40歳くらい下の女性と結婚したバリバリの人がいいですね。


MC『精力絶倫のおじいちゃん❓ですか。


Bさん『そう。すぐ骨抜き❗️になります。




🔴三題噺について❗️


⚫︎落語家を持ち上げる、から、ウェイトリフティング❗️

⚫︎混浴、から、イヤらしい目で見ない❗️競技

⚫︎さんまの骨を取る、から、骨抜きになる❗️

と、

【言葉の割り振り】が、ピシッときまっていて、

痛快❗️の一言である。

クレバーな落語家であることを、制作時間25分で、

見事に証明した❣️





桂福丸が、この落語会の初めに登場して演じた落語ネタは、【桑名船】である。


🟣これは、兵庫船の【桑名船】❗️ではなく、

東京で岸柳島と呼ばれている【桑名船】❗️である。



【桑名船】とは・・・

渡し舟の上で。

若侍が、吸い殻を落とそうとして、キセルの雁首を川の中に落としてしまった。

『雁首を探すから、舟を止めろ』と叫ぶが、

船頭は、深くて無理だと言う。

若侍はイライラして、乗り合わせた紙屑屋や老武家と口喧嘩を始めてしまう。中でも、仲裁に入った老武家とは決闘の申し込みをし、舟が岸辺に到着❗️

若侍は勇んで飛び降り、老武家は槍で石垣をつき、舟を出させた❗️

怒り心頭💢で悔しがる若侍は、ふんどし一丁になり、刀を背負って川の中にドブーン。

船に向かって、やって来た❗️

老武家が『舟を沈めにまいったか❓

若侍は『なぁーに、さっきの雁首、拾いにまいった❗️


短い噺を、

心地良いリズムとスピードで、快調に語った❗️


さわやか語りで処理し、後半の大作【土橋万歳】のために、余力を残しておいた❗️