切除不能非小細胞肺がんへの「オプジーボ」治験における
臨床効果結果情報です。
1)20%の患者さんが、生き抜くグループへ。
2)50%のグループが長期不変グループ。
3)30%は効果があまり認められないようです。
その30%の患者について、私なりの個人的予想分析は
1)免疫細胞が疲弊しており、PD-L1とPD-1のジョイント
解除がされても、キャンサー攻撃できるパワーが弱い。
※細胞毒性剤(タキソール系、プラチナ系)の投与やり過ぎなど・・
2)PD-L1とPD-1のジョイントが、免疫抑制をしているの ではなく、
がんの増殖によるT-reg細胞が増殖し、
悪玉サイトカイン、”インターロイキン10”をばらまき、
それにより、免疫細胞(リンパ球)が、抑制されるため、
PD-L1とPD-1のジョイント解除してもリンパ球が活性化しない。
3)がん細胞が、表面抗体たんぱくを隠し、のっぺらぼうになるため、
リンパ球が活性化しても、
癌細胞を見つけることができない、異型細胞と認識できない。
この場合、自由診療の活性化自己NK細胞移入治療と
アリムタ+アバスチンまたは、
ジェムザールといった標準治療を合わせると
効果が出る患者さんもいます。
NK細胞は、のっぺらぼうキャンサー細胞も見抜く力があります。
最近の研究では、デパケンを服薬すると、
のっぺらぼうにならず、抗体たんぱくを表面に出し、
ニボルマブ効果を発揮するのでは?という仮説があります。
デパケンは、抗鬱、てんかん、気分安定剤です。
キャンサーになると、うつ症状、不安症状がでるため、
処方してもらうのは、決しておかしくありません。
※のっぺらぼうキャンサーは大腸がんに多いようです。
ニボルマブが効きにくいという報告あり。
4)リンパ球のブレーキシステムに関係する
抗体たんぱくが、実はPD-1以外にまだあり、
そこにがん細胞がスイッチオンしているため、
抗PD-1抗体のニボルマブでは、解除できない。
以上4点にはまるタイプのがん細胞の場合、
ニボルマブの効果が弱いようです。(仮説ですが・・)
このあたりも、解明されるでしょう。
副作用は、初回投与では、確率論では、ほとんどないと言われています。
※とにかく素晴らしい新薬です。ご参考まで。
沼袋健太より