タイでは女性(とゲイの方)が活躍する社会だと言われている。
これはタイに来る前からタイ人先生からよく聞かされていた。

そして、タイでポータラームでボランティアを始めてみると実際にそうであると感じている。

私がいるところが病院ということもあるが、男性は医師(一部)、運転手、患者送迎、薬剤師(一部)くらいしかみかけない。あとはほぼ女性が病院を仕切っている。

リハビリ部門も10人いるが、全員女性である。
医師や薬剤師も半数は女性である。
逆に男性のみの部署は患者送迎(病院内を患者の移動を行う人)や運転手である。

そもそもタイでは男性よりも女性の人数が多いとのこと。
女性が寿退社するということはタイではないことだとタイ人女性が言っていた。
基本は共働きだ。
(タイ人男性は(人によるが)酒とタバコで働かない人も多いとのこと)

先週の金曜日の午前中は患者送迎の部署に半日見学した。
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どういう部署かというと、外来の入り口に待機していて、車椅子が必要そうな患者を外来の中まで連れていくこと、入院患者ば病棟間をするときにストレッチャー移動を行う、などである。
病院内の患者の送迎を専門に行っている部署である。
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そもそも日本では患者の送迎のみだけする部署なんて病院にはない。
主に看護師・看護助手が行っている。
しかし、この患者送迎をする部署はある意味では機能的である。
その部署は1日13人が勤務している(男性のみ)。
なので、とにかく人数のメリットと男性の筋力で患者を安全に移動できているのだ。
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日本では看護師が行うことで仕事量が増えたり、腰痛になることがあったりする。
よくよく考えれば、看護師がおこわなくてもいい仕事なのかもしれない。

しかし、これを日本で導入できるかというと、それは困難だ。
そもそもこの送迎部署を行っている人たちの給料はかなり安いとのこと。
年齢は働き盛りの20代から30代中心の男性。
病院側としてもそこに出費できないということもあるが、逆に募集しても男性からの応募は少ないのではないかと思う。

日本では男性は一家を養うように言われる。
いい仕事に就きなさいと。
逆に女性は結婚したら仕事を辞めることを言われることもある。
当然人による部分もあるのは承知だが、文化として男性は仕事、女性は子育てという風潮はあると思う。
そうなると女性が働きづらい社会構造になっているのではないだろうか。
もちろん日本も変わってきていると言えるが、根底は変わらない。

私はタイの見習いたいと思うところは、「自由」であることである。
女性だから、男性だからという概念が日本よりも少ないと思う。
その「⚪︎⚪︎でないといけない」「⚪︎⚪︎すべき」というのが日本よりもない。

今後、タイで生活していく中で、このような文化の差をどんどん実感していけたらと思う。