THE ALFEEからクリスマスプレゼントが届いた。ニューアルバム、『君が生きる意味』だ。メンバー全員が70歳のバンドがニューアルバムを出せるというのは、なかなかに信じがたいことである。全4形態が発売されているが、私は全部まとめて購入した。約2万円近い出費である。
このアルバムの情報解禁当初より、私はこの『君が生きる意味』というアルバム名を意外に思っていた。もっとこう、ロックっぽいアルバム名を予想していたからだ。今回のアルバムに入っている新曲7曲をざっと聞いてみて、この『君が生きる意味』というアルバム名に込められた想いが判ってきた。
新曲7曲の中で今のところ1番のお気に入りは、アルバム名にもなっている『君が生きる意味』。メインボーカルは高見沢俊彦が務めている。「生きる意味とは?」と聞かれたら、私は即答することが出来ない。あえて答えるなら、「死なないため」だろうか。
「ここにいてもいいんだなと感じた瞬間に生きる意味の答えが見えた気がするんだ」
これは、『君が生きる意味』の歌詞の一部分である。この楽曲の中において高見沢先生は、生きる意味とは何なのかということをハッキリ表現してはいない。していないが、おそらく高見沢先生は「生きる意味とは?」と聞かれた時にすぐ自分の答えを返せるのだろうと感じた。不謹慎な言い方にはなるが、メンバー全員が70歳を迎え人生の終わりが少しずつ見え始めている今の彼らだからこそ、「生きる意味」という極めて難しいテーマの楽曲に取り組めたのだと思う。