それでは、なぜ法定通貨ではない暗号通貨なるものが世の中にどんどん普及していくのか。これはズバリ必要性があるから普及してるんです。常にお金っていうものは太古の昔に生まれてそのお金っていう形で世界中で使われているわけです。新しいタイプのお金っていうのがそもそも必要性がなかったら生まれる必要ないです。どこの暗号通貨が誕生し、それが世界に向けてどんどん発信され、そしてどんどん普及しているということは、それはずばり必要だからです。

じゃどういう点において必要なのか。細かい話に入ってきます。

暗号通貨が必要な理由ズバリそれは送金の手段です。送金つまりお金を送る手段として暗号通貨はものすごい必要性を持っています。そんなことないでしょ、送金なんて普通の金でもできるじゃないか!自分は今日銀行で振り込みの手続きをして誰かにお金を送金したんだ、という方も沢山いらっしゃると思います。

踏み込んで考えてみましょう。あなたは銀行口座を一つは必ず持っていますよね。もちろん銀行っていろいろありますね、大きなメガバンクもあれば、地方銀行、信用金庫、ゆうちょ銀行、等様々な銀行があります。もちろんインターネットバンクあたります。

だけど一つだけ確実に言えること「あなたは間違いなく銀行口座を少なくとも一つは持ってる」ことでしょう。日本人であればそうだと思うんです。

でもね。これが当たり前だって思わないでくださいね。日本ってものすごい恵まれた国なんですよ。これまで日本の中だけいるとわからないかもしれない。だけど日本はものすごい恵まれた国だったのです。この銀行振り込みっていう点に関しても銀行網が非常に発達しているからこそ実現できているのです。例えば東京で振り込みの手続きをするとします。大阪にいる知人ないしは仕事関係の人や、自分の子供でもいいですよ。東京でお金を振り込む手続きをするとして、少なくとも平日の昼の3時より前に手続きをすれば、もうその日のうちに届くのです。或いは平日3時を過ぎている場合でも(銀行でそういう決済で決められた時間を過ぎているとしても)翌日には届いちゃうですよ。しかも手数料が数百円です。これが我々日本人にとっては当たり前常識ですよね。でも残念ながらこれは世界の常識ではありません。こんなふうに銀行網が発達している国ってそうそうないのです。
例えば発展の目覚ましいアジアの代表国フィリピンでは、国民の30%ぐらいの人しか銀行口座を持ってないんですよ。国民の30%しか銀行口座を持ってない人が、銀行口座を持っていない人にどうやって振り込みしましょうか?困りませんか?つまりお金を送るっていうことに関して大きな問題があるわけです。国内送金だけで考えなくても海外送金って事でも同じですよ。例えばフィリピンから日本に出稼ぎに来ている人沢山いますよね。そういう人が日本で稼いだお金の一部を本国の家族に送金しようってするときに残念ながらその家族の方が銀行口座を持っていないという現状が出たら送れないじゃないですか。

或いはですね。国内でお金を送るっていうことに関しての例を考えてみても、あくまで銀行口座を持っているっていうふうな状況で考えてみたとしても、いいですか。例えばアメリカの場合でもニューヨークからロサンゼルスに銀行振り込みの手続きをするとしましょう。もちろんアメリカは先進国ですから、日本人と同じように銀行口座を持ってる人は沢山います。移民を除いては、ほとんどの人が銀行口座を持ってるといっても過言ではないかもしれない。じゃあニューヨークからロサンゼルスに銀行振り込みの手続きをするとすると、日本の常識では先程確認したように当日遅くとも翌日には届きますね。アメリカも同じだと思いますか?

ニューヨークからロサンゼルスに送金したとして3日~5日かかるんですよ。手数料は日本の常識での数百円ではないです。アメリカでは数千円かかるんですよ。1回の振り込みが大体2000円~3000円ぐらいです。すごい辛くないですか。国内で、アメリカのような先進国で、銀行口座をお互いが持っている状態であっても、銀行の手続きで振り込みをすると、それでも3日~5日かからないと届かない。さらに言うと毎回手数料が何千円もしてしまう。送金するって大変じゃないですか。

戻りますがフィリピンなんて未開の国ではないですよ、新興国として発展してきている国です。「もう本当にひどい」「まだまだ全然」みたいの開発途上国という状態じゃないわけですよ、かなり発展してきてもうすぐ先進国の仲間入りをしようとしている、そういうふうな状況の国です。そういう国でさえも銀行口座を持ってる人が国民の30%しかまだ持っていなったりする。つまりそういう国は世界中にいくらでもあるわけです。するとそういう国で送金するってのが非常に厄介ですね。そういう状況を考えてみてください。・・・・