墓場まで持って行きたい、否、持っていかなければならない話を持っている。‬

‪扱いづらい思い出はすべて笑い話にしてしまえば案外人に受け入れてもらえるし、気軽に吐き出せてハッピーになれたりするのだが、それすらできない洒落にならない超弩級激マブ案件なのである。‬

‪こういう話は、十中八九誰かに迷惑をかけていて、人に話したら最後、自分の評価が墓穴より深く落ち込む類のやつだ。‬

‪ましてや一見成功話に見えるものの、その実隠してる箇所も含めて聞いたら、自堕落な性格が招いた失敗話という正体がバレて、聞いた人の頭の中で僕はどうしようもないやつというイメージが墓石の如く固まる。‬

‪とはいっても実は他人からすれば大したことじゃなくて、勇気を出して話してみたものの、25年くらい雨風に晒された卒塔婆の筆字ばりに、掠れたインパクトしか残さないかもしれない。‬


‪話したことがないからなにもわからないのである。‬


‪ここまで読んだあなた。どんな話か知りたくなるでしょ。‬



‪教えない。墓場まで持っていかなきゃいけないのよ。‬