ブログネタ～父との思い出～

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私はその他（自由記入）派！

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私の父は　もう亡くなっているんだけど

子だくさんの父なのに　そういう感じじゃない人でした。

本人が自分について語ることはまず無かったので、見たこと以外は母や人から聞いたことが多い。

昔のイケメンで濃口の顔。

若かりし頃は町のアランドロンと称され、私たち子供はそのネーミングにウケていた( ´艸｀)

歌が抜群にうまくて　カラオケで歌うと近所の人たちが「本当に○っちゃんはうまいねぇ」と聞き惚れていたのは記憶にあり。

そのうち　自分が歌うと後に人が歌えなくなるので　町内会等の大人数の前で歌うのは止めてしまったけど、有線で父の歌が流れた（なんでだ？）時はプロよりもリクエスト多くて結構流れていたと聞きました。

父方の祖父も歌がうまくて　戦争中、戦地に行っていながら　「お前は歌だけ歌ってくれればいい」と言われ守られていたという話もきいた。

残念　その　歌声は私たち子供には　引き継がれなかった

隔世遺伝に期待

昔ながらの亭主関白で、夕食の品数も父だけ１～２種類多い家庭。

母が「これはパパのだから　あなたたちはダメよ」と言っていても

こっそり　少しづつ　くれたりしていた。

お風呂に一緒に入ると　ものすごい力で　頭を洗われ　毎回「痛い～」っと言っていても

「そんなわけないだろ」と和らげる気配がないので　早く自分で洗髪できるようにならねばと幼心に誓ったのも思い出。

幼稚園の父の日イベントに向けて先生から「お父さんの好きな事を聞いてきましょう」という宿題が出され

何度も聞いて　父が「仕事。」というのを真に受けて　イベント当日の発表の時間　父の膝から降りてクラスの父子の前で「お父さんは仕事が好きです。」と発表するとまわりが爆笑。何がおこったかわからなかった私が後ろを振り返ると　してやったり顔の父がおり、そういえば父が「仕事」と私に言った時、母が「またそういうこと言う。」と突っ込んでいたのはそういう事かと思ったのも思い出。

自営業で仕事をしていた父が　ある会社の臨終間際の社長に呼ばれ、「うちの息子と会社を助けてくれ」と頼まれ　会社員として働き始めてからも　職人としての技術を認められて個人的に依頼が来ていた　それも全部会社を通していたのに　二代目三代目の社長が父に助けられたと言いたくなくてたいした扱いはうけていなかった。

それを見ていた外部の人が引き抜きしようとしたり独立を勧めても、父は動かなかった。

そういう意味ではお人よしで不器用だったな。

仕事でも父の伝説ができるほどだったらしく

父個人に依頼してくる人は　ここでは書いちゃっていいのかなと思う人も多いので書かないけど

松本清張氏は　あまり人に会わなかったようですが　父が行くと　いつも　ニコニコしながら　父の仕事を眺めていたらしいです。

こだわる人に　父の仕事は　認められていたんだなと思うと子としては嬉しい限り。

私が結婚して働いていたころ　取引先のお偉いさんが　知り合ってだいぶ経ってから私が父の娘とわかり

「うちもお父さんにやってもらったんです。」と誇らしげに言ってくれて　手のひら返したようにやさしくなったのは　嬉しいけど複雑だった。

きっと　嫁である母や　私の男兄弟からすると　夫として父親としては　落第点かもしれないけど

娘の目線だと　ちょっと第三者的な目線も加わって　こういう父で良かったなぁと思います。

6年前、食道癌の手術中に亡くなってしまった父に　何度も　後悔はないのか　幸せだったのか聞きたかった。

みんな父の事が大好きだったので　そういう時に兄弟が多いのは　本当に救いでした。