ニッチ戦略 | 因果倶時

ニッチ戦略

うちの子は幼くしてニッチ戦略を会得している。
いやむしろ知らないうちにニッチ戦略をとらざるを得ないかわいそうな環境と言うべきか(笑)
ナンバーワンよりオンリーワンてやつだ。

ウルトラマンが好きなので、朝からウルトラマンの曲を流して、ジャンプダンスを踊る。その時の顔はむちゃ勇ましい。

ウルトラマンの歌を歌って、と頼むと、「ウルトラマーン、ナンバー、シックス!」から始めてポーズをばっちり決める。

今日は本屋に行った。

ウルトラマン全集の絵本を見つけて夢中だ。

ページをめくると、ウルトラマンが勢ぞろいしている。

「ママー、このウルトラマンはなに?」

そのとき、横からのぞいていた少し年長の男の子がすかさず、

「これはガイア!」

うちの子はビックリだ。

その男の子はさらに連続で

「これはコスモス、これはネクサス、これはアグル、、」

と教えてくれた。

うちの子は、、、、(無言)

もう一ページめくった。

そこにいるウルトラマンを男の子は知らなかった「これは知らないよ」

うちの子はママを見上げて

「これはタロウ」

ニカーっ。

漸く一矢を報いた嬉しそうな顔だった。