アスペルガーが”察する”ということ

 

カサンドラの方をはじめ、アスペルガーを取り巻く周囲のひとがアスペルガーに願うこととして

 

「この状況を察してよ!」

 

という気持ちを持つことが多いと思います。

 

◆アスペルガーに対する苛立ちの根源

 

「察する」というスキルは社会生活を営む上で不可欠な要素ですよね。これができないと組織の中で浮いた存在になりやすいですね。

 

さらには行動をともにする時間の多い家族でも察するスキルがないと相手に多大なるストレスを与えることになります。

 

私はアスペルガー当事者としてはっきりいいます。

 

アスペルガーは察することはできません。(中には問題なくできる方もいるかもしれませんが)

 

◆自覚症状がない

 

察することが苦手なわけではなく、できないのです。

苦手となるならばできるようになりたいけどできないという気持ちがあることになりますが、できるようになりたいという必要性すら感じてないことが多いのです。

 

◆察してもらうには

 

察するというのは「自然と感じてもらう・気づいてもらう」というものです。

以前のブログでもいいましたが、アスペルガーは基本的に「自己関心・自己防衛モード」です。

 

察するというスキルに期待するのではなく

 

・まず最初に

・本人を攻撃するようなニュアンスを含めずなるべく前向きな表現で

・論理的に

 

本人にはっきり伝えてください。

察してくれないことをただ嘆いていても一向に前進できず時間のムダです。

 

例)

「念のために1点伝えます。○○の理由で・・・(期限)までに△△をしてくれると助かります。」