アスペルガーの疑問・・・その⑥
Q:アスペルガーのひとは時間の概念に乏しいと言われます。終わったこと(過去の失敗や人間関係等)はクヨクヨすることはない、気にならない、常に今という感じで生活しているものでしょうか?
アスペルガーは「いまを生きる」存在であることは確かですね。集中力も高く、ときに高い生産性をあげたりしますね。
ただこれはアスペルガーの特性上やむなくそのようになるということです。
◆見通しを創造するのが苦手
とにかく気持ちの余裕がないため目の前のことを支配するのに精いっぱいです。中長期的な計画をたてて様々なリスクを想定できて対応できるのが理想的ですが、正直出たとこ勝負が多いのが現状です。
◆クヨクヨの意味が違う
ちなみに私は気持ちの切り替えが苦手なのですが、おそらくアスペルガーの人間は落ち込むポイントがほかのひとと違うと思います。悔やまなければいけない内容がずれていることが多く、ある意味常にポジティブで他人のせいにするひとが多いのではないかと思います。
◆「いまをいきる」は苦肉の策
「いまは生きる」というのはプラスの意味で語られることが多いと思いますが、アスペルガーの場合は「いまにしか集中できない」というのが正しいのではないでしょうか?
「木を見て森を見ず」
いやなことも気にならないというより気にできないというのが正しい実態のような気がします。
「失敗・間違いの認識のズレを修正する、その間違いが相手をどんな気持ちにさせるのかの想像力をつけさせたい」
この部分がカサンドラの方々の切実な願いですよね。