魚にとっての俺の存在を考えてみる。彼らの世界は水底から水面までという限られた世界。その水面の向こう、彼らからとってみれば異次元の世界から突如、俺は現れる。まぶしい光(電灯)と巨大な武器(水中銃)と共に。そして仲間たちが次々と連れ去られていく・・・・。おー、オソロシヤ。人間からとったら、宇宙人みたいなもんである。魚たちの中では水面が自分たちの世界と「見知らぬ異次元世界」との境界線、そこを越えたら生存できない。そんな未知の世界からの訪問者が俺。魚の世界にテレビがあったら「謎の連れ去り事件発生!夜の散歩は控えましょう。」などと報道されていることであろう。ごめんね、お騒がせして。