覚悟 | Shogoオフィシャルブログ「Shogo's Diary」Powered by Ameba

覚悟

こんばんは。




石巻から戻って参りました。



月曜日に。




今回はサッカーチームのメンバー6人で行ってきました。

前乗りして、いつも作業を振ってくれているボランティアの方々が寝泊まりしている公民館に泊まらせてもらって色々と話を聞かせてもらいました。



半島や島は作業が手つかずという事や、漁業をやりたくても、船と道具が流されてしまったのと、まだ沈む瓦礫を撤去できていないのでやれないという事などなど、


あげればキリがないっす。




まだまだまだまだやる事だらけ。




風化してる場合じゃなーい!





今回割り振ってもらった作業は、津波の被害にあった水産工場の清掃。




その場所は水産工場がたくさんある地域で、色んな名前の水産工場のどろをかぶった看板が見える。



でもそんな中、またこの地で再開させようとしてるのは夫婦で運営していたここだけ。

人の気配もなく、ぽつんとここだけ。




その名は「ヤマユ水産」





津波に襲われ、

家が流され今だに避難所生活、

そして、まだ水道、電気が通ってない、

全てが泥まみれのこの工場を


また復活させようと決めたその決断に、想像しきれない程の強い覚悟を感じました。




そんな覚悟した人間がいたら何がなんでもサポートするでしょう!



僕らの頭の中はそれしかありませんでした。




みんなで泥まみれなりがらもくもくと作業を進める。



泥をはけ、カゴを洗い、壁や天井にこベリ付いた汚れを落とす。


この広い工場をここ数日、夫婦二人で清掃していた事を考えると相当きつかった事が想像できる。


東北の人らしい言葉数が少ないお父さんだが、昼には心を開いてくれて昼食の炊き出しに誘ってくれた。

ご飯を食べながらあの日の事を話してくれた。


高くて黒い波がたくさんの逃げる人を飲み込んでいった事。


後ろから来る波に追われながら坂を家族が走っていて、ちょうど助かる一歩手前の所で家族を守るために後ろを走っていたお父さんだけ飲み込まれて、すごいスピードで海に引いて行ったと言う話。

家族の無事を見届けたお父さんは安心した顔で手を振って消えていったらしい。








お母さんが嬉しそうにちょうど炊き出しにの場にいた小6ぐらいの娘さんを紹介してくれた。


娘さんも照れながらあいさつしてくれた。


前も書いたけど、本当にこっちの人が前向きだから錯覚におちいる。


でも、それはみんな色んな思いを乗り越えてそこにいる。




そんな人達の



少しでも前向きになるきっかけになれば。





午後になり作業も進み、15時ごろ泥まみれだった場所からやっとコンクリートが見えた。



その途端、言葉数少ないお父さんが嬉しそうにそのコンクリートをバンバン踏んでいた。


お母さんも喜んでくれて色々と話してくれた。


コンクリートを見たのがあの日以来で、なんか地震が起きる4ヶ月前の事を少しずつ思い出してきたと。


工場の目の前が小、中学校の給食センターで昼前になると給食の匂いがしてきて、今日の献立何かな~といつも話していた事とか、下校する子ども達とさ学校のチャイムの音とか。



そんな日常すら、津波の被害にあった人達はあの日から時間は止まっている。



お父さんにこれからやりたい事は?と聞くと、







「運動会」




と、答えた。



う、運動会??!





どこに売りたいとかそういうのじゃなくて、
人がいなくなってしまって、さみしいから人の集まる運動会がしたいんだって。



なるほど。。





運動会か。。





頭に入れておこう。






やっぱり若いパワーはすごい。




ほぼ会話無く、もくもくとやり続けてだいぶ作業は進んだ。



でも、まだ10分の1ぐらいだからまた行かないと!









って事で、


今から30人のまた最高な仲間たち連れて言ってきます!

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もう、ヤマユ水産が再開するまで見届ける事決めたぜ!





あなた方の覚悟は素晴らしいっす。




俺らもサポートします!




なので、



やったりましょう!




佐藤さん!





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