師匠 | マイペースなブログ

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気ままに不定期に…。

昨日の夜は、高柳一門の新年会がありました。私は、高柳敏夫名誉九段の一番最後の直弟子です。

師匠が亡くなって今年で6年になりますが、今回の新年会も中原誠十六世名人をはじめ、多くの先輩が集まりました。末弟の私としては、緊張と身の引き締まるところです。

師匠との思い出はたくさんありますが、入門の時の将棋の教えとして、
「振り飛車を指さない事」
「穴熊を指さない事」
「詰め将棋を作らない事」
などが印象に残っています。

振り飛車については、「飛車を一手かけて振るのは、理にかなっていない」。
穴熊は「自分の王様を見ない癖がついてしまう」。
詰め将棋は「作るものではなく、解くもの」。

技術的な事より、将棋に対する心掛けや取り組み方を指導していただきました。

今の自分は棋士になって、穴熊を採用する事が多くなり、たまに飛車を振ったりもします。詰め将棋は作らないというより作れませんが…。

それでも今後の棋士人生、師匠の教えをしっかりと胸に持っていきたいと思っています。



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