前回の記事ではあまりに酷い不調を引いたため取り乱してしまったが、将棋から離れるためにはどのような考え方をすればいいのか、真剣に議論しなければならない時期が来ている。ただし、もし将棋から離れる場合であっても、自分の過去の最高Rから考え、好調時にはその最高レートを記録できると言える範囲のレートを持った状態で終わる必要があると感じていた。そうしないでそういった範囲よりも下のレートで終わってしまった場合、「棋力が衰えたから引退をした」、「引退時には好調時に過去の最高Rを記録できるほどの棋力を持っていなかった(=好調時すら24初段の棋力はなかった)」ということを受け入れた状態で離れることを余儀なくされる。仮に将棋から離れる場合であっても、離れた後に「将棋は昔やっていて、好調時に24初段ぐらいだった(そしてその状態のまま引退した)」と言えるような形にしておきたいというのが、人として当然の心情だろう。そういった心情から、とりあえず「好調時には初段」と言えると思われるレート1400程度まで戻した状態を作ったうえで、将棋から離れようと考えた。しかしそれが思うように上手くいかず、連敗に連敗が重なって中級タブまで落とされる一歩手前まで来ていたので、怒りをぶつけるために前回の記事を書いた。これが、支離滅裂で何を言いたいのか分からない前回の記事を書いた経緯である。

 

そんな状態ではあったが、なんとか目標としていた1400までレートを戻すことができた。

 

レート暴落から戻すまでのグラフ

 

暴落開始時点から底であるR1141(73局目)までの区間の勝率は23勝50敗で0.315だった。この間、5連敗が2回、6連敗が1回ある。その後は一転して好調になり、連勝に連勝を重ねて目標地点までレートを戻すことができた。メンタル的な部分の影響もあるかと思うが、そのことを考慮しても不調時と好調時で相手の指し手が違いすぎでは?と感じた。不調時には間違いなく一定数ソフト指しが混在しているものと思われる。

 

さて、今回レートを戻すことと同時並行で将棋から離れるための考え方を整理していたが、なかなかいい具合に考え方がまとまったので、今回ばかりは将棋から離れることができると自信を持っている。今までブログ・Twitter等で発言してきた「将棋辞める」は、正直負けが重なりすぎた際の苛立ちによる勢いのみで言っていただけのものだった。当然そこには、そのための綿密な計画や覚悟など存在していなかった。

しかし今回は、将棋から離れることを妨げる様々な心的要因の検証や考え方の変更等工夫を凝らし、事前に将棋から離れる場合であっても一切の心残りを残さないための十分な準備をすることができた。そしてそういった準備が整っている中で、後は目標のレートまで戻すことができればいつでも将棋からサヨナラできるという状態が続いていたので、正直今回レートを戻せた時にはかなり嬉しかった。これでもうこのゲームと関わらなくていいと思うと、本当に気分がいい。

 

どのような形で考えを整理したのかは、次の記事で書くことにする。