GWにも関わらず、今日も将棋倶楽部24で脳障害将棋を繰り広げてる僕です。

 

手前が自分の先手四間飛車で、奥が相手の天守閣美濃の将棋

図は詰まさなければ負けの局面から王手王手で迫った局面

なお、将棋倶楽部24で上級程度のカスみたいな棋力しかない自分には、まともに手を読むことなんて無理なので、感覚頼りで詰む可能性が高そうな手を選んで迫っていった。

ここで幸いなことに、22歩同飛(31玉は43桂)同銀成の、将棋を覚えたての人間でも見落とさないであろう3手詰が生じた。

しかし私の脳障害ぶりは想像の遙か上を行くようで、以下13桂打から詰みを逃して敗北した。

 

 

詰将棋に関しても決して勉強をしていない訳ではない。最近だと対局前に「5手詰ハンドブック(2)」(浦野真彦著)を解いている。というかそれ以前に、この程度の3手詰は仮に詰将棋を全く解いていなくても見えなければいけない手である。健常者であれば見えて当たり前の手も、脳障害には日頃詰将棋をしていても見えない訳であり、人間の能力差による不条理を感じた1局

なお、天守閣美濃はプロだと絶滅した戦法だが、アマチュアだと非常に有力な作戦だと思うし、この作戦をとってくる居飛車党はアマチュア底辺層だと多い。

なぜならば、四間飛車側に玉頭戦という、普段の対抗系とは感覚の違う技術的に難しいことを要求させられるからである。

一方天守閣美濃側は自然な手を積み重ねていけばよく、指し手が分かりやすい。

つまり、「お前みたいな脳障害に玉頭戦なんざ無理だろう」と相手に問いただすことができる訳で、これが人気の理由だと思う。

 

 

上図は自分の四間飛車に対し、相手が鳥刺しで挑んできた局面の終盤戦(59香打まで)

序盤で馬鹿みたいな手を指したせいで勝負になっておらず、居飛車側は48銀ぐらいで簡単に勝てる局面である。

しかしここから相手は85飛成とし、こちらが折れるまでひたすら罵る作戦を取った。

 

とは言え何を指されても勝負になっておらず困っていたところ、ここで93龍という、馬筋の見えていないホームラン級の脳障害ぶりを発揮し、以下心が折れて投了となった。

このような受け偏重の指し方は、将棋倶楽部24上級タブだと非常によく見られる指し方であり、このタブにおける環境トップの指し方であると思う。これに関連して、以下のような分析をしてみる。

 

将棋倶楽部24中級タブにおける環境トップの指し方は無理攻めであり、明らかに無理な攻めを相手の受け間違いに期待して連発し、正しく受け切られた場合は指し切り投了で構わないという方針が大ブームとなっている。

仮に中級タブで無理攻めが通る確率が50%あれば、ひたすら無理攻めしているだけで中級タブを維持できるという訳である。

ところが棋力が少し上がると、このような指し方で正しく対応される可能性が50%を上回る。

この「50%を上回るライン」が中級タブと上級タブの境目に存在し、それ故に「無理攻め受け間違い期待ギャンブル戦法」は上級タブにおけるシェアが低いのだろう。

中級タブも上級タブも雑魚なことに変わりはないが、目糞鼻糞の微妙な違いが環境の違いを生じさせるということである。

そこで、上級タブでは相手のミスを期待する別の手段として、受け偏重の指し方が流行する訳である。また、中級タブで無理攻め受け間違いギャンブル戦法を相手にしていた経験が生きやすいことも、こういった指し方が流行る要因だろう。

「無理攻め受け間違い期待」も「受け偏重攻めミス期待」も相手のミスに大きく依存する指し方であり、「お互いが最善手を追求し切磋琢磨する」という、一般人がイメージする将棋像から大きくかけ離れている。残念ながらアマチュア底辺層における将棋はそのイメージの180度真逆である「最初から最後まで相手のミス期待」の世界であり、それ故に「俺らカスなんでカスにふさわしい将棋を指しまーす」という開き直りができない完璧主義的な人間には、非常に生きにくい世界なのである。