第4回
今回から△54歩型に▲97角と覗く山田
流端角戦法をみていく。
『基本図』から△54歩▲97角△41飛
と進んで、
「テーマ図」
ここから先手は▲86角と▲79角の指し
方に分かれる。(▲79角は第6回)
上図以下、▲86角△14歩▲66銀△4
5歩(本手順)と進んで、
1図
ここでは▲86角△45歩▲66銀△43
銀が古い順で、以下▲68角△42飛▲3
7桂△44銀▲24歩(A図)となって先
手よし。
A図(先手よし)
古い順で△43銀のところ△14歩とすれ
ば1図に合流するが、手前△45歩の時に
▲77角(B図)とぶつける変化がある。
よって、▲66銀を見てから△45歩が本
手順となる。
B図
▲77角の変化は避けたい。
本手順に戻って、
再掲1図
ここから先手は、▲68角と▲37桂に分
かれる。(▲37桂は第5回)
上図以下、▲68角△64歩▲24歩△同
歩▲同角△44角▲79角△74歩と進ん
で、
2図
上図以下、▲22歩△26歩▲21歩成△
同飛(結果図)は後手十分。
結果図(後手十分)
2筋からの攻めを逆用して後手十分。
再掲2図
上図以下、▲35歩△同歩(角の効きを遮
断)でA図の攻めは防げるが、以下▲22
歩には、△13桂▲21歩成△同飛▲同飛
成△同銀▲41飛△24飛(A図)と指し
て後手良し。
A図
▲41飛にかえて▲24飛も△22角で問
題ない。
以上、86角型の端角戦法をみてきたが、
テーマ図からの手順には要注意。
結論として、1図から▲68角の攻めは受
かる。よって次回は▲37桂と力をためる
手をみていく。